東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週のきさらぎ賞、ゆりかもめ賞の振り返りと、今週土曜東京で行われるクイーンCの注目馬です。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は日曜京都でGIII・きさらぎ賞が行われました。過去にスペシャルウィークやネオユニヴァース、サトノダイヤモンドらを送り出している出世レース。今年はサトノシャイニング(牡、杉山晴)が1番人気に応えました。
互角のスタートから、道中は行きたがるのをなだめられつつ中団の外で待機。4コーナーで外を回って進出すると、直線では楽々と抜け出して後続に3馬身差をつける完勝を収めました。
前後4F46.1-48.3秒のハイペースが味方した面があるにせよ、これまでの先行策とは違った形で結果を出せたあたりは大きな収穫。ペースが違ったとはいえ、走破タイム1分47秒0は翌日の古馬2勝クラスを1秒5も上回っていました。
父キズナはこれで今世代5頭目のJRA重賞勝ち馬と絶好調。サトノシャイニング自身は昨秋のGII・東スポ杯2歳Sでクロワデュノール(ホープフルS)の0秒1差2着に敗れましたが、クラシックの舞台での反撃に期待がかかります。
一方、日曜東京のゆりかもめ賞は2番人気のウィクトルウェルス(牡、宮田)が好位から危なげなく抜け出しました。リアルスティール産駒で、母は2019年GII・フローラSを勝ったウィクトーリア。祖母は2008年の秋華賞馬・ブラックエンブレムという血統馬です。
スローペースの影響もありVタイム2分27秒8は平凡ですが、上がり3Fは33秒5の決め手を発揮。ここから後の活躍に繋げたブラストワンピースやスキルヴィングに続くことができるでしょうか。
さて、今週は土曜東京でGIII・クイーンC、日曜東京でGIII・共同通信杯と2つの3歳重賞が行われます。ともにクラシックの登竜門と知られ、多くのGIホースを送り出していますが、今回当欄が注目したいのはクイーンCの方です。