東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週のヒヤシンスS、フリージア賞の振り返りと、今週日曜阪神で行われるチューリップ賞に出走するルージュナリッシュの陣営レポートです。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は3歳重賞こそ行われなかったものの、注目の特別戦がいくつか行われました。
まずは日曜東京のリステッド・ヒヤシンスS。過去10年の勝ち馬から3頭ものGI馬を送り出している出世レースですが、今年はルクソールカフェ(牡、堀)が1番人気に応えて3連勝を飾りました。
互角のスタートから道中は好位の外々を回す安全策。それでも直線では馬場の真ん中から余裕たっぷりに抜け出して見せました。走破タイム1分37秒6は驚くほどの速さではありませんでしたが、同馬には未勝利→黒竹賞と好時計勝ちした“裏付け”があるだけに、前途は有望と言えるでしょう。
2着には先週の当欄でご紹介したプロミストジーンが入りました。スタートで後手に回るロスがあり、道中は最後方。4角でも外を回って追い上げる形になりましたが、直線では目を引く伸び脚で勝ち馬に半馬身差まで迫りました。
新馬→オキザリス賞と続いた連勝はストップしましたが、牝馬の身であることを考えれば価値は大。牡馬相手はもちろん、牝馬限定のダートならば相当に高いレベルにありそうです。
また、土曜東京の1勝クラス・フリージア賞(芝2000m)を勝ったヴァルキリーバース(牝、田中博)のレースぶりも光りました。
スタート後に寄られて道中は後方。しかし向正面で動いて2番手まで進出すると、直線でも力強く伸びて押し切りました。距離を延ばしながら少しずつレースぶりが良化。今回着用したチークピーシーズの効果も感じられました。
牝馬の身で牡馬相手に完勝したことも価値が高く、オークス路線で面白そうな存在となりそうです。
さて、今週からいよいよクラシックのトライアルレースがスタート。日曜阪神でGII・チューリップ賞が行われます。過去10年の勝ち馬からはシンハライト、ソウルスターリング、ラッキーライラックと3頭のクラシックホースが出ている注目レースです。