Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第74回目のトークテーマは前回に続きアメリカンペイトリオット。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀): 血統に比べて過小評価されやすい種牡馬で期待値が高いという話を、先週はしましたね。
今井雅宏(以下、今): 芝1200m、1400m、1600mの複勝回収率は全て100%を超えているんだったよね。そういえば先週の福島1200m(日曜8R)でも、早速ニシノコウダイという人気薄が2着に激走していたよ。
亀: 上がりの掛かるレース向きという解説もしましたが、このレースは上がり36.2秒も掛かってましたよね。
今: 芝でレース上がり35秒~37秒だと、単勝回収率130%、複勝回収率110%だからかなり安定して高いよね。少しタフな馬場だとより勝負しやすくなる。ただ行くか追い込むか極端な脚質で精神コントロールするのが向く産駒が多いんで、上がり勝負も一発があるぶん単勝回収率は高いんだよね。極端な競馬で安定感はないから、上がり勝負だと複勝回収率は低いけど。
亀: それと使われて良くなる面があるので、しぶくて人気になりにくいのも期待値を上げている要因ですよ。逆に中9週以上あいていた馬は76戦してまだ2勝ですから、休み明けはあまり走りません。ダートも間隔をあけると良くなくて、中9週以上は単勝回収率10%台ですよ。
今: ダートは叩き良化型の種牡馬も多いけど、芝でこれだけの叩き良化型は珍しいよね。
亀: 芝の叩き6戦目以降は複勝率4割ですから、凄いですよ。
今: 芝の中2週以内の好走率もかなり高いよね。さっきのニシノコウダイも叩き7戦目の中1週で9着後の激走だもんね~。こういうステップの馬は地味で普通人気になりにくいから、自然と期待値も上がってくるんだろうね。
▲アメリカンペイトリオット産駒 芝レースの間隔別成績