Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第75回目のトークテーマはファインニードル。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
今井雅宏(以下、今): 日曜の重賞はロードカナロアが両方勝ってたね。
亀谷敬正(以下、亀): 両方とも本命でしたよ。
今: やるね~。僕は逆で土曜の重賞は両方本命が勝ったけど、日曜は両方外しちゃったよ。そういえば日曜は2頭ともロードカナロアだったけど、先週、対談本を校正しててロードカナロアの芝重賞での相手強化をここ一年で改めて確認したデータでは、回収率ばかりか好走率でも、相手強化のほうが圧倒的に高かったよ。
亀: 相手強化で回収率が上がるのは人気が落ちるので想像しやすいですが、相手弱化よりも好走率まで上がっちゃうのは凄いですね。これこそ既存の理論では導き出せなかった部分です。
今: エリザベス女王杯は、2着、3着もここで解説してきたC要素の強い、ジャスタウェイ、ハーツクライ産駒が得意としている「相手強化の内枠」だったよね。
亀: 格言通りですね。本も出ることですし、連載とか本を参考にした的中報告を読者からも募集しましょうか。採用された人には何かささやかなプレゼントでも考えておきましょう(笑)。
今: 種牡馬の格言とか、使い方に質問がある人も受け付けよう。
亀: ところでデイリー杯のジャンタルマンタルはどうして本命でした?
今: 短縮適性と、比較的真面目なタイプで内枠に対応するんだよね。他の人気馬に少頭数の単調な流れだとコントロールの難しいタイプが揃っていたのもあったけど。2着のエンヤラヴフェイスは前走揉まれてアウトだったから、今回は外枠で気分良く走るのを狙って相手の1頭に選んで馬単70倍を当てたよ。フルレゾンは集中したら強いオルフェーヴルだけど、間隔をあけたのにまた4キロ減でテンションが上がっての少頭数だから、ムーアでもさすがに制御出来なくなった。
亀: 僕は土曜の最終を獲りましたよ。今の京都芝の短距離は、結構特殊な馬場なんですよね。それでシロンを本命にしたんです。
今: おお、10番人気だね。
亀: キズナ産駒で、今の欧州指向の馬場が合う馬力型なんです。それと母系にアドマイヤムーンの近親が入っていて、こういった欧州血統向きの馬場という読みでした。欧州型の馬力と米国的なパワーは違うんです。今の京都芝は、米国的パワーではなく、欧州的馬力が要求される馬場なんで、シロンにはマッチしていました。
今: 今週からアドマイヤムーン産駒のファインニードルをやる予定だったから、ちょうど良かった。ファインニードルも似たタイプという判断?