Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第119回目のトークテーマは特別編として「秋華賞ステップレース分析」をお届けします。
秋華賞出走馬の前走がどのようなレースだったのか、師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
今井雅宏(以下、今):僕がローズS、亀谷君は紫苑Sとズバッと的中しているし、秋華賞の分析も精度を増しそうだね(笑)。まずはローズSだけど、3着馬の大逃げで「前と内」の競馬だったよ。
ハービンジャー牝馬(2着チェレスタ)は鮮度時だと馬群を割れるんで狙ったんだよね。前走小回りを早めに動いて活性化していて、その前にスローの上がり勝負で我慢もしているから、経験のバランスも良かったし。
亀谷敬正(以下、亀):チェレスタは展開、馬場も恵まれましたね。
今:勝ったクイーンズウォークは「休み明け+短縮」でフレッシュだったから、内枠でも馬群を割れるという狙いだった。道悪適性も高いしね。
亀:大外枠のレガレイラが危ないレースでしたからね。休み明けが合いますし、恵まれるだろうと思いました。今回はそんなに強調材料もないですが。
今:今回は叩いた後のストレス時だから、揉まれない方が良い。やや外目の中枠くらいが合うよ。バラけた方が良いんで、雨とか降って馬場が荒れて欲しい。
セキトバイーストは揉まれない形のパワーレースが合うんで、延長の先行策が嵌まりそうで評価したんだよね。道悪適性も高いし、逃げればショック療法だったし。
亀:これも恵まれました。同じ父のトップナイフに近いタイプですよね。
今:確かに逃げと捲りの違いはあるけど、札幌記念激走時とそっくりのレース質だったね。ダッシュ力のそんなにない先行馬で揉まれ弱いから、単純に他の先行馬に影響されやすい。もちろん、道悪で縦長の展開が理想になる。
亀:タガノエルピーダも恵まれると思いましたが、条件が合っていての結果(4着)で今回はどうでしょう。
今:条件はピッタリだったけど、揉まれ弱い馬の内枠がマイナスだったよ。今回はやや外目の枠を引いてペースアップしての消耗戦で、自然に前が潰れて4~5番手の馬が来るような展開待ちになる。縦長ならより良いよ。
亀:紫苑Sはスピードの持続力勝負になるという読みで、体力に秀でているクリスマスパレードを狙いました。レース質は紫苑Sの方が向いているかと。