Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第124回目のトークテーマは特別編として「マイルCSステップレース分析」をお届けします。
マイルCS出走馬の前走がどのようなレースだったのか、師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
今井雅宏(以下、今):先週末はショックだったよ。福島記念で10番人気のクリノプレミアム本命で、勝った7番人気アラタも相手に選んでたけど。
亀谷敬正(以下、亀):クリノプレミアムは追い込み競馬の中、1頭だけ粘ってましたよね。
今:差し馬なのに前崩れを先行しちゃったんだよね。なにせ他の先行馬全てが13着~16着に沈んだ異常な追い込み競馬を、差し馬が先行しても接戦だから、いつも通り差してれば圧勝だったはず。以前話題にした「ハイペースの先行が苦手なオルフェーヴル」だから余計に先行策はキツかったよ。
亀:しかも、ウインの先行馬がいるのに、松岡が競っちゃったんですね。
今:ただ、その前の中距離戦が前残りだったのがミソなんだよね。
亀:それで騎手心理で極端なハイペースが発生したわけですか。
今:松岡も手応えが凄いもんだから、興奮してついて行っちゃった。前にも話題になった「レースの施行順が逆なら結果も逆になる」っていう典型パターンでもあったよね。
亀:ボクは日曜京都10Rの15万馬券を当てました。終わってみれば、土日とも京都のダートはアジアエクスプレスで稼ぎました。
今:先週は良なのに時計が凄く速かったよね。前週の豪雨で砂が流れたのか、日曜も戻らなくて重い差し馬狙いで失敗したよ。8Rは5番人気から本線で当てたけど、その馬は差し馬でも道中インを回ってくれた分、間に合ったんだよね。下が硬くなって追い込みは内有利だったけど、今週は砂を調整するのかが気になるね~。
亀:砂は毎週調整しますけど、それで変わるかどうかも注目ですね。では、今回はマイルCSの前哨戦を見ていきましょう。
今:富士Sは2人とも4番人気のジュンブロッサム本命だったっけ。
亀:ディープ向きの馬場でしたよね。中距離型のサンデー系が走りやすいレースになったとも言えますが。
今:ワールドエースは揉まれ弱いMの量系なんだよね。だから、外枠の外差し競馬は能力がストレートに発揮出来て向くんで、条件がピタリとハマった。
亀:今回は他とのレベル差がどうかっていう問題がありますね。