Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第128回目のトークテーマは特別編として「朝日杯FSステップレース分析」をお届けします。
朝日杯FS出走馬の前走がどのようなレースだったのか、師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):阪神JFはかなり稼いだみたいじゃないですか?
今井雅宏(以下、今):人気薄のビップデイジー◎で、アルマヴェローチェは追い込みの利かない馬場と思って買い目に入れてなかったけどね。突然、まさかの雨が降ってきたからアルマヴェローチェとの馬券もかなり買ったよ。
亀:前回、「道悪なら」という解説をしてましたよね。
今:メンバーの中で中距離の道悪適性が一番高い馬だし、今の荒れ馬場だと少しでも雨が降れば重いレース質になるから、活性化がネックの馬でも間に合うよね。特に短縮は有利になる。しかし、冬に通り雨が突然あるとは、最近の天候は読めないね。
ビップデイジーは単行本にあるように、短縮のサトノダイヤモンドだったよ。あとブラウンラチェットは前計量からさらに減って12キロ減では厳しいんで、余計に他の馬に流さないとだったね。ベストって話してた中枠に入った分、前日は前計量で減ってても怖くて切れなかったけど。
亀:では今回は朝日杯FSの前哨戦を見ていきましょう。まず、サウジアラビアRCですが、アルテヴェローチェは重い馬場が向いていたのもあって本命にしました。
今:僕もだけど、モーリスで精神コントロールが難しいから、道中で集中するには特殊馬場が合うという理由もあったよ。あと速い流れの内枠も道中で気持ちをコントロールするには向いてた。まぁ今週も荒れ馬場だろうから、下を気にする分、走りには集中しやすいかな。
ただ、いつテンションが上がって暴走してもおかしくないんで、パドックで極端に入れ込みや発汗があると危ない。
亀:京都になって要求される能力は変わりそうですね。タイセイカレントもモーリス産駒で1着馬と似たタイプです。母父がガリレオで、かなりタフなタイプですよ。
今:アルテヴェローチェよりさらに精神的に難しいから、前に行くショックか、逆に思いっきり下げるか。極端な競馬が今回もコントロールしやすくて良い。ブレーキ掛けないように乗りたいね。
亀:5着のアルレッキーノもタフな条件自体は向いていました。お母さんのチェッキーノを少しスケールダウンさせた感じのタイプです。
今:この血統は量と体力がかなり豊富だよね。上と違って、ブリックスアンドモルタルに替わったからパワーに比重が移って、その分揉まれ弱さが出てる。本質的に1800m向きだけど、先週はその単調な1800m向きの馬場になったからね~。まぁ急な雨で、かなりばらけた短縮向きのパワー競馬になったのもあるけど。前半緩く流れて前に行くショックが理想かな。