Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第146回目のトークテーマは特別編として「天皇賞・春ステップレース分析」をお届けします。
天皇賞・春出走馬の前走がどのようなレースだったのか、師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
今井雅宏(以下、今):天皇賞・春のステップレース分析は、まず阪神大賞典からにしようか。
亀谷敬正(以下、亀):勝ったサンライズアースはスタミナ持久型の血統ですね。
今:前走は断然人気が危なくて少頭数なのに配当付いてたから、単勝爆弾で結構単勝を買ったんだよね。鮮度が高かったし。
亀:ただ、タメて伸びる血統ではないんですよね。近年の天皇賞・春は伸びるタイプが走りやすくなっています。伸び比べになったら3勝クラスでも負ける馬ですし。
今:キレ勝負にならないように先行したいんで、先行馬の並び次第だけど、内過ぎない中目の方が良い。ダッシュ力はそれほどでもないからね。内の逃げ馬を見ながら序盤で1~2番手にスムーズに上がって行く形か、中盤から一気に捲ってもう先頭を伺う競馬。
後者の方がリズムを取りやすい分、嵌まりやすいんで、そういう意味でも馬群に入らない、捲りやすい並びが良いよ。
亀:3着のブローザホーンは昨年2着でこの条件が向いています。
今:前走は得意の大幅延長だから、復活するタイミングではあったよね。ここ数戦競馬をしていないのは良いんで、これを契機にリズムが上がっていけるかだけど、昨年より鮮度が落ちるから、生命エネルギーのストックをなるだけ使わない競馬をしたい。しっかり矯めて体力を温存する形で。
今回は内目を回った方が体力残せて競馬はしやすいよ。雨は酷すぎない程度の降雨がちょうど合う。
亀:4着のショウナンラプンタは母方が米国のスピード血統が濃く、欧州の伸びがあまりないのがどうか。