Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第148回目のトークテーマは特別編として「ヴィクトリアマイルステップレース分析」をお届けします。
ヴィクトリアマイル出走馬の前走がどのようなレースだったのか、師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):阪神牝馬Sはかなり特殊なレース質になりましたね。
今井雅宏(以下、今):前半スローだけど、その後にドンドンとペースアップしていく競馬で、最近超高速馬場だからか、こういう流れが多いよね。
亀:そうなんですよね。サフィラは兄弟に似たタイプです、サラキアとかサリオスとか。中距離型なので、軽い馬場で前半緩い流れが向きました。スローでも1分32秒台で決まる競馬でしたからね。ただ、揉まれたら乗りにくいタイプです。
今:この兄弟は集中しているときはしぶといけど、ちょっと心身が硬くて難しさがあるんだよね。気が乗らないと弱い相手でもあっさり凡走する。前走は鮮度高かったけど、今回もそれなりに鮮度を維持しているんで、内過ぎない枠から平均速めくらいのラップを少しだけ矯める位置取りショックならコントロールしやすい。
亀:アルジーヌは平均ペース向きなんですよね。1400mの速い競馬向きではないので、そういった適性が求められるとどうなるか。
今:ストレスがあるんで乗りにくいね。馬群は割れるからなるべく生命エネルギーを使わない競馬、内目の枠で少し矯める位置取りショックで体力を温存して、絞ればベター。
亀:ビヨンドザヴァレーは1400m向きなのは良いですね。イスラボニータは東京向きますし。
今:イスラボニータはこのあいだの東京1400m、1600mコース編で話したよね。あとはキレ勝負より、ハイペースの消耗戦になって欲しいよ。それで外過ぎない枠で好位から馬群を割るような競馬だと、NHKマイルCの3着馬みたいにしぶとさが活かしやすい。
亀:ボンドガールはちょっと疲れと鮮度の薄れが気になります。