Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第153回目のトークテーマはコースのポイント分析として、函館芝1800mを取り上げます。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
今井雅宏(以下、今):先週は函館SS、宝塚記念で本命が勝って、2つとも馬単の配当が結構ついてて美味しかったよ。
亀谷敬正(以下、亀):ボクも宝塚記念はメイショウタバル本命でしたよ。「1600m、2000mは走らなくても、1800m、2200mは走る」って解説したんですけどね~。競馬予想TVでは「根幹、非根幹なんてバカがいうことだ」って言われました(笑)。何十年競馬を見続けても、根幹距離と非根幹距離では相反する能力が問われやすいってことを受け入れられない人はいるんですよね~。
今:それと湿った馬場だとああいうタイプは折り合うし、前走が武豊できっちり折り合ってたんだ。だから今回も大丈夫という読みもあったよ。
亀:そうなんですよね。あと、前走から馬装を替えたんですよね。その辺も武豊騎手の凄さです。それと関係者レポートで、騎手が昼頃に「外が伸びる」って話してたそうなんですよ。これで、勝利を確信しました。
今:えっ、あの馬場でそんなことを? 前残りだったのにね~。前残りだから、ダービーの時みたいに人気薄が玉砕覚悟でスタートで競りかけて武豊のハナを強引に奪ってリズムを崩すのだけ怖かったけど、それなら確かに間違いないね。
亀:ところで先週、ここでは、あえてメイショウタバルの話をしませんでしたね(笑)。
今:だったけ?(笑)。
亀:読む人が読めばわかると思いますが、これも勝利への布石ですよね。発言にも流れはありますね(笑)。
今:ペース、それとも世の中の話として?
亀:両方ですよ。流れが全てですから。
今:特にああいう馬はここで話をして顕在化させると何が起きるか分からないからね~。例えば誰かが強引に捲ってきたりとか(笑)。あと、土曜の函館SSはダンカークの短縮本命で予想上位5頭のうち3頭で決まったよ。
亀:結局、内枠競馬でしたよね。
今:とんでもない高速馬場だったもんね。あの馬場だと確実に超ハイペースになるから、抑え評価だったドンアミティエの3連複もかなり買っておいたんだ。ハイペースで超高速決着の芝は、ダート馬が有利だからね。それを結構分かってない人が多い。
亀:ただ高速でもダート馬が走れるタイプと、走れないタイプの馬場があるんですよね。これが路盤の性質ともつながっている。函館SSは4着までダート好走馬が独占でしたから、アメリカ血統向きでした。宝塚記念もダート馬が走るタイプの馬場で、逆にノーザンファームの主流血統の差し馬は伸びない。それも事前に読めてました。
今:それぞれ函館と非根幹距離だったしだね。ただ、宝塚記念の差し馬で何が走るかなんて、見当つかなかったよ。