Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第155回目のトークテーマはコースのポイント分析として、函館芝2600mを取り上げます。さらに後半は現3歳世代が初年度産駒になるモズアスコットの分析です。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
今井雅宏(以下、今):今回はまず函館芝中長距離の続きで、芝2600mをちょっと見ておこう。
亀谷敬正(以下、亀):スタミナ血統が向くので、ガリレオ、ノヴェリストなんかは合いますね。そして、ノーザンファームのスピード牝系がよくないんですよね。ノーザンファーム生産馬は40回走って1勝ですから(データは2022年以降)。
ノーザン育成でもレイクヴィラファーム生産馬だけ成績がいいのは、元々スタミナ型のメジロ牝系の馬だからです。これも象徴的な傾向でしょう。
今:やっぱりキズナ、ハービンジャーとかの体力型が函館は合うよね。
亀:どちらも欧州の長距離重賞で結果を出している種牡馬ですね。
今:ゴールドシップは好走率が高い割になかなか勝ち切れない。福島の2600mが向き過ぎてるのもあるけど。
亀:ゴールドシップは野芝は向くが、洋芝が合わないという微妙な影響もあるかもしれませんね。
今:函館の2600mだと体力的に若干長いのかなという感じもあるけどね。福島だとちょうどスタミナ面が合うわけで。
亀:もっと大雑把にわかりやすい傾向をシンプルにまとめると、「スタミナがあって先行力がある馬」ってことですよね。「ノーザンファーム以外の前走先行した馬」を買う作戦はシンプルに有効ですし、このコースの明確な傾向を端的に示しているんじゃないでしょうか?
今:確かに前走3角3番手以内だと単勝回収率100%を超えているね。ノーザンファーム生産馬は前走3角3番手以内でも2022年以降連対馬が出ていないから、その作戦は嵌まりそうだ。
ここからはまだやってない3歳デビューの種牡馬シリーズで、モズアスコットを見ていこう。先週も1勝挙げて、函館でも結構走ってるね。