亀谷敬正自身が先週のレースや予想などを振り返る「先週の亀レビュー」。競馬の構造理解や次週以降のヒントなどが満載です。ぜひご一読ください!
▼今回のトピックス
・G1勝ち馬を出していないことが長所になる場を狙い撃ち!
・主流馬場、非主流馬場を少ないサンプルで見抜く方法
・翌日と傾向が一転することをサンプルゼロでも見抜く「構造分析法」
G1勝ち馬を出していないことが長所になる場を狙い撃ち!
9/12(土)の中山10R・レインボーSは本命のマイネルブリックスが2着。3番手のマイネルフーガが3着。3連単13万馬券を的中。
▲9/12(土)中山10R観戦中のリアルサロンスペース
1着のアマイと3着のマイネルフーガはどちらもダノンバラード産駒。さらに母父はタイキシャトル。2着のマイネルブリックスと3着のマイネルフーガはラフィアンの育成。1着のアマイはミルファームの育成。
「ミルファームとラフィアンは一緒に走りやすい」
これは何年も言い続けていることですが、これもデータを見て言っているのではなく、構造分析法から来るものです。
ミルファームの創設者はラフィアンの生産牧場・ビッグレッドファーム出身。つまり、馬の選別方法や育成方法の系統が一緒という構造でもあるのです。
また、1、3着馬の父ダノンバラードと2着馬の父ブリックスアンドモルタルは、JRAの芝G1勝ち馬を出していない種牡馬。1人気デルアヴァー、3人気ルールーリマの父は、JRAの芝G1勝ち馬を出している種牡馬。この日の馬場状態は重馬場。JRAの芝G1勝ち馬を出している主流の種牡馬よりも、勝ち馬を出していない反主流の種牡馬の方が向いている馬場でした。
このレースを推奨レースに選んだのは、主流種牡馬の産駒がパフォーマンスを落とす馬場にもかかわらず、主流種牡馬の産駒が揃って上位人気だったからです。
主流馬場、非主流馬場を少ないサンプルで見抜く方法
この日の中山芝が非主流馬場になるであろうと予想できたのは、少ないサンプル=少ないデータであっても競馬の構造を知っているからです。
土曜の中山芝は雨が降って、北風になることが予想されました。中山芝は北風で雨が降ると、末脚のスピードを削がれます。日本の主流血統は末脚のスピードを発揮できるように作られていますから、このような馬場になると大幅に能力を削がれます。
つまり、中山芝は北風で雨が降ると末脚のスピードが削がれるという構造になるわけです。この構造が定かであることは、数件のレース=少ないサンプルでもわかります。膨大なデータは必要ありません。
翌日と傾向が一転することをサンプルゼロでも見抜く「構造分析法」
逆に、翌日は末脚が決まる馬場に一転することを予想。セントライト記念の本命はアウダーシアとしました。結果は惜しくも3着だったのですが、メンバー中最速の上がりを使って馬券圏内には食い込めました。
アウダーシアが6人気で複勝390円だったのは、終わってみても非常においしかったですし、おいしい馬になることも事前の一般ファンの思考法を分析することで予想済みでした。
我々のオッズ予想の精度の高さは、推定人気の予測精度でも証明されています(バカバカしいほどに莫大なコストもかけています)。
多くの一般競馬ファンのアウダーシアへのネガティブ意見を分析すると
・調教の動きが悪く見えること
・前残りの馬場になる
この2つの意見が大半を占めていました。
まず、アウダーシアが調教の動きが悪く見えるというか、タイムが出ていないのはいつものこと。今回と似たような動きで、同じ非根幹距離重賞のスプリングSを勝ちました。
次に、一般ファンの大きな間違いは「日曜も前残り馬場になる」という予想です。当日午前中にポストしたXと『亀メモ』で予告したように、日曜の馬場は土曜の馬場とは一転することが予想されました。
▲『今日の亀メモ/9月13日(日)』から一部抜粋
日曜は雨も上がり、前日の北風とは逆の南風。気温も上昇。この天候になると「末脚が決まりやすい」主流方向の馬場へと一転するのです。
この構造を知っているからこそ、前日はカモだったディープ系や主流のサンデー系を狙うことを推奨しました。ここで重要なのは、大量のデータから予想しているわけではないということ。単純に構造を知っているだけです。
風向き、雨、気温、中山芝で末脚が発揮される条件。それぞれの構造を理解していれば、当時の馬場構造と有利なタイプを予想できるのです。
日曜の最終レース後に配信したYouTube『亀レビューLIVE』でも、「サイコロが6面体で1/6の確率であることは寸法を測れば分かる構造であり、1万回振ってデータを揃えなくても論拠のある予想ができる。構造を見抜くために膨大なデータは必要ない」と解説しました。
まさに、先週の馬場予想で結果を出した構造分析法について語っていたわけです。
