プロ馬券師・みねた氏が実践例を交えながら予想理論の金言を伝える『馬券師・みねたの金言』。今回の金言は“35通りの無駄な馬券”です。
なお、『競馬放送局』ではみねた氏の厳選勝負レース、重賞予想を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください。
▼今週の重賞ピックアップ
9月20日 中山11R オールカマー 芝2200m
オールカマーは中山芝2200mで施行。初角まで十分に距離があり、先行争いによる内外の有利不利はありません。
登録13頭中、前走の通過順位に3番手以内があるのは7頭。先行馬占有率は高く、内枠がベター。しっかり脚をためられるタイプに展開が向きそうです。
想定1番人気はレガレイラ。1.7倍と抜けた人気が予想されていますが、それも頷ける実績の持ち主です。中山でG1を2勝し、昨年のオールカマーにも勝利。前走の宝塚記念は崩れましたが、休み明け、タフな馬場、外枠と厳しい条件が重なっていたので度外視して良いでしょう。明らかな格上で中山適性も高く、今回は展開も向きそう。マイナス要素はほとんど見当たりません。
想定2番人気はコスモキュランダ。こちらも皐月賞と有馬記念で2着の実績があり、中山適性の高い馬です。ただ、G1でたまに穴をあけるタイプにも見受けられるので、前哨戦で2番人気3.3倍で買いたいかと問われると微妙なところ。仮にここで走らなくても、この先の大駆けには警戒したいですね。
想定3番人気はジューンテイク。ここまでG2を2勝しており格負けはありません。海外とG1レースで連続8着と馬柱の見栄えは悪くなっていますが、その前はG2で1着4着。先行力と機動力を備えているので、前哨戦から力を発揮できるタイプでしょう。少なくともコスモキュランダ3.3倍に対してこの馬の6.2倍は甘く映りますし、レガレイラは強敵ですが、脚質的に取りこぼしのあるタイプではあります。能力とオッズのバランスはこの馬が一番良さそうですね。
エセルフリーダは2連勝で中山牝馬Sを制覇。ただ、牡馬相手のG2と一気に相手が強化される中で、連勝という戦績で目立つ分、注目を集めてしまいそう。
3勝クラスを8-8-10-10から差し切ったパンジャは、クラスが上がっても苦にしにくいタイプ。上位人気想定馬の序列が定まっている中では、目をひく存在です。今回のメンバー構成なら展開も向きそうで、上がり馬同士の比較ならエセルフリーダよりもこちらに妙味がありそう。
5歳以上が中心のメンバーで、唯一の4歳馬ヴーレヴーの成長力に期待する手はありそう。今回も想定7番人気なら、まだナメられている感はあります。さすがにレガレイラは別格ですが、それ以下とはそこまで大きな差はない印象。
メイショウゲキリンは3勝クラスを勝った後に障害未勝利を2戦使われてともに着外。今回、想定103.7倍のオッズがついていますが、仮に3勝クラスを勝った直後であれば、もっと人気になっていたことでしょう。100回に1回なら勝つチャンスはありそうで、このオッズなら期待値はあるはずです。
なお、枠順確定後の最終結論および買い目は『競馬放送局』をご覧ください。
▼みねたの金言250
35通りの無駄な馬券
★ピックアップレース★
9月5日 札幌11R 札幌2歳S 芝1800m 良
◎4コスモハナミズキ
○2ショウナンガレオン
▲8テンカタイヘイ
△3デザートスピリット
☆6ハヤブサカツオー

―前週の重賞(新潟記念、中京2歳S)が堅かったという話をしたのですが、札幌最終週を飾る札幌2歳Sはそれに輪をかけてガチガチの決着となりました。週中の時点ではショウナンガレオンとノヴァヴェローチェの対決ムードだったのですが、ノヴァヴェローチェが脚部不安で回避してしまって…。
みねた)ショウナンガレオンの単勝オッズが1.1倍ですからね(笑)。私のAIでもS評価はショウナンガレオンだけ。前週の(中京2歳Sの)ジーティーマイカ同様にS評価1頭という期待値が取れるパターンだったのですが、ジーティーマイカの1.7倍をも下回る1.1倍。高期待値馬もいなかったので、無理に勝負をするようなレースでもないのですが、見解文に書いた通り、◎〇中心で無駄な馬券は省くのであれば、参戦する価値はあったと思います。
―◎はコスモハナミズキでした。前走のコスモス賞(OP)は逃げて3着。
みねた)そのコスモス賞は、終始外からプレッシャーをかけられ、3コーナーで先頭を奪われる厳しい競馬でした。そこから再度先頭を取りに行っての3着は価値があります。実際に、私のAIでもA評価で、A評価はこの1頭だけ。9頭立てで、S1頭、A1頭、B2頭、C5頭という内訳でした。
―コスモハナミズキが2番手で抜けていたと。
みねた)そうです。ショウナンガレオンが内枠を引いた以上、ほとんど喧嘩を売る余地はありませんでしたが、もう1頭も絞れるのであれば2頭の馬券、つまり組み合わせで勝負することはできます。それが先ほどの「参戦する価値はあった」という意味です。予想家でなければ、1日36レースの中から敢えてこのレースを選ぶ必要もありませんが、1.1倍がいるからお手上げというレースでもなかったということです。
―順にオッズをみていくと、コスモハナミズキは単勝9.3倍。
みねた)2番手で抜けていたことを思うと、このオッズなら期待値はあったと思います。まだキャリア1戦の2歳馬ですから、想定外のアクシデントが起こることはありますし、実際に1.48.0で(ショウナンガレオンの)新馬戦2着だったダノンキューブは続く未勝利戦で大きく立ち遅れて、1.1倍で4着に敗れています。
―そして2頭の馬連が3.6倍。
みねた)その数字だけみると安いと感じるかもしれませんが、9頭立ての馬連は36通り。ほぼ無駄になる35通りの馬券を買う人がいる以上、2頭が抜けているという評価で3.6倍なら悪くありません。
―3連複は7.6倍で3連単は13.9倍。3着は△3デザートスピリットでした。
みねた)少し原則的な話をしておきましょう。冒頭で「◎〇中心で無駄な馬券は省くのであれば、参戦する価値はあった」と言いましたが、基本的に、◎から流した馬券は◎の持っている期待値に準じます。つまりこのレースなら、コスモハナミズキの単勝9.3倍に期待値があると考えている以上、◎から印の馬に流した馬券にも期待値はあります。ただ、今回はほとんどの場合でショウナンガレオンも馬券に絡むため、オッズが大きく跳ねづらい状況。それを踏まえての「◎〇中心で無駄な馬券は省く」なのです。
―ましてや、普段から◎から〇と穴を中心に馬券を組んで欲しいとおっしゃっていますもんね。
みねた)それからもう1点付け加えると、前走で同距離の新馬勝ちを果たしていたテンカタイヘイが2番人気に推され、コスモハナミズキが3番人気止まりだったこともこのレースに妙味を与えてくれました。テンカタイヘイの新馬戦の勝ち時計は1.51.1止まりで、ここで通用する裏付けはありませんでしたからね。
―◎〇からの3連複2頭軸なら3点で7.6倍、3連単◎〇→◎〇→▲△☆なら6点で13.9倍。いずれにしてもプラスにはなりますが、馬連が最も効率が良かったですね。
みねた)やっぱり◎〇の馬連ワイドが馬券の基本ですね。このレースのワイド1.6倍はさすがにオッズ切りになりそうですが。いずれにせよ、大きく勝てるレースではないので、敢えて勝負する必要もないのですが、堅いレース=全て見送りというわけでもないという例としてお話しさせていただきました。
―ショウナンガレオンは現時点では来年のクラシック最有力候補ともいえる存在で、そんな馬が出ているレースの方が例外的ですしね。
みねた)最後は流して1秒差ですから、素晴らしいパフォーマンスですよね。馬券的には、今後、確実に人気になり続けるでしょうから、過剰人気か否かの見極めが重要になりそうです。
