競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは、京都芝コースの移動柵設定の変更について。長年にわたり“馬場"を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
すでに発表された通り、阪神競馬場のスタンドリフレッシュ工事の影響で阪神競馬は4月の2回開催が終わるとお休みに入るため、今年の京都競馬は開催日程が増えます。本来は阪神で行われる6月と12月の開催を京都競馬として実施。これにより、宝塚記念、阪神JF、朝日杯FSは京都で行われます。
今の京都芝コースが少しタフで時計がかかる状態になっている背景は1月16日公開の当コラムで書きました。
▼2023/1/16公開
京都芝は今週末も時計がかかりそう!?/コジトモの馬場よもやま話
先週の京都芝レースは9鞍行われ、勝ち馬は先行系が優勢。外回りのレースが多かった土曜は各馬が内側を開けるレースが多く、6分~8分くらいから伸びる先行馬が台頭。差し系はさらにその外を回ることになるため、差すに差せない感じでした。
そして、内回りのレースが多かった日曜は内目から伸びる馬が多く、外回りのレースでも八坂Sを勝ったサスツルギは内に進路を取り、芝が残っている箇所を通って差し切り勝ち。京都芝は内も外もまんべんなく荒れてきて、全体的にはタフな馬場に対応できるような馬が結果を残している印象でした。
そんな状況下で今年後半に開催が増えると、今後さらに馬場の傷みが広がり、後半の開催の馬場がどうなるのかが気になるところです。
しかし、そこはさすがJRA。実はすでに、打てる対策を施しています。その一つが、“芝コースにおける移動柵の間隔を短縮していること”です。
1回と2回京都開催を見ていきましょう。2020年の1回開催(1月5日~1月26日)は4週間全てでAコースを使用。そして2回開催(2月1日~2月23日)は4週間全てでBコースを使用していました。
しかし、今年は、