競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「例年のCコース替わりではなく、Bコースで行われるマイルチャンピオンシップの馬場」について。長年にわたり“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今年は阪神競馬場が休止になっている影響で、12月28日まで開催がある京都競馬場。今年は10月5日から計13週間のロングラン開催となっています。
このロングラン開催中、なるべく芝を持たせるために、京都芝コースでは例年以上に張替面積を増やしたり、芝の一日のレース施行数を減らしたりという対策を行っていることは、10月1日配信の当コラム(13週間のロングラン開催! 京都競馬場芝コースの状態は?)でレポートしているので、そちらをお読み下さいね。
その京都芝コース。先週は11鞍組まれ、逃げ3勝、先行8勝。1着11頭すべて4コーナー4番手以内。6回1週目より内にシフトし、中団馬と後方馬の勝利はありませんでした 。
先週の京都芝コースのクッション値は土日とも11.1。実はこの11.1はクッション値が発表されるようになった2020年以降、開催日における京都芝では最高値だったのです(非開催日では11月8日金曜に11.2が記録されている)。
京都競馬場では今年11月3日(日曜)以降、まったく雨量を記録しておらず、先週は含水率が低く、クッション値が高くなり、芝コースの乾燥が進みました。その影響で差し馬には厳しい馬場となったのでしょう。
枠順別成績では5回京都4週目以降は真ん中~外目の枠の馬の活躍が目立っていたのですが、先週の1着11頭中8頭は5~8枠で、先週もこの傾向は変わっていませんでした。
そして、今週は日曜日にマイルチャンピオンシップが行われる京都競馬場。実は注意して頂きたいことがあります。例年、このマイルチャンピオンシップの週は芝がCコースに替わるのですが、今年はロングラン開催の影響でBコース3週目での施行となるのです。
では、今週はどんな傾向になりそうでしょうか。