競馬キャスター・大澤幹朗氏がお届けする、知れば競馬の奥深さがより味わえる連載『競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ』。
今回のテーマは「2025年度JRAの変更点&注意点」です。変更点が多いので、困ったら当記事で再確認しましょう。
※今回が2024年最後の更新です。次回の更新は1/9(木)になります。
今年の中央競馬の開催も28日のホープフルS当日を残すのみ。…と言っても、約1週後には2025年度の開催が始まります。来年度は阪神競馬場のスタンド改修工事終了や、夏季の暑さ対策、GI競走前哨戦のレース間隔拡大など、例年にない多くの変更点があります。
そこで、2025年のJRAの主な変更点と注意点を月別にまとめました。
▼1月
1/5(日)に東西の金杯で開幕し、翌6日(月)も開催。
秋以降、連続開催が続いた京都競馬は芝状態を考慮し中京競馬に振り替え。「日経新春杯」は芝2200mで施行。
1/11(土)、12(日)、13(祝・成人の日)は3日間開催。
愛知杯の条件を引き継ぐかたちで新重賞「小倉牝馬ステークス(GIII)」が1/25(土)に施行。
7月に行なわれていた「プロキオンS」が「東海S」と入れ替わるかたちでダート1800m戦に変更。1/26(日)施行。
▼2月
このところ7~8週で行なわれていた1~3月の小倉開催は6週に短縮。
夏の小倉で行なわれていた「小倉サマージャンプ(J・GIII)」が「小倉ジャンプステークス(J・GIII)」に改称し、2/15(土)に施行。
▼3月
4/14を最後に開催を休止していた阪神競馬が3/1(土)に再開。
「チューリップ賞」は3/2(日)に施行。桜花賞までの間隔が「中4週」→「中5週」に。
「フィリーズレビュー」は3/8(土)に施行。桜花賞までの間隔が「中3週」→「中4週」に。
「スプリングS」は3/16(日)に施行。皐月賞までの間隔が「中3週」→「中4週」に。
「京都牝馬特別」「京都牝馬ステークス」として長年行われてきたレースが取りやめ。替わって、これまで1月に芝2000m戦で行なわれていた「愛知杯」が中京芝1400m戦に変更の上、3/23(日)に施行。
▼4月
「アーリントンカップ(GIII)」が「チャーチルダウンズカップ(GIII)」に名称変更。4/5(土)に施行。NHKマイルカップとの間隔は「中2週」→「中4週」に。
「青葉賞」は4/26(土)に施行。日本ダービーまでの間隔が「中3週」→「中4週」に。
▼5月
「京王杯スプリングC」は5/3(土)に施行。安田記念までの間隔が「中2週」→「中4週」に。
「エプソムカップ」は5/10(土)に施行。宝塚記念までの間隔が「中4週」に。
「新潟大賞典」は5/17(土)に施行。宝塚記念までの間隔が「中3週」に。
▼6月
6月の東京開催と阪神開催がこれまでの4週から3週に短縮。
暑熱と梅雨時期の天候を考慮し「宝塚記念」の実施時期を2週繰り上げ。安田記念の翌週6/15(日)に施行。
1996年から続いた「マーメイドS」が「府中牝馬ステークス」に改称。東京芝1800m戦で6/22(日)に施行。
「米子S(L)」を変更し、阪神芝1600mの重賞「しらさぎステークス」を新設。GIII格付けを申請(25.1審査)。
▼7月
近年、休止していた7月末と8月頭の西日本地区2週の開催が復活。7~8月は小倉4週→中京6週の順番。
高温時間帯のレースを休止し競走時間帯を拡大する開催を7/26(土)~8/17(日)の4週間、新潟と中京で実施。
8月に行なわれていた「関屋記念」が繰り上がり7/27(日)施行。「別定」→「ハンデキャップ」に変更。
1月に行なわれていた「東海S」が「プロキオンS」と入れ替わるかたちでダート1400m戦に変更。7/27(日)施行。
▼8月
「CBC賞」は8/10(日)に施行。「スプリンターズS」までの間隔が「中5週」→「中6週」に。
7月に行なわれていた「中京記念」は8/17(日)施行に。「ハンデキャップ」→「別定」に変更。
長く夏の小倉最終週に行なわれてきた「小倉2歳S」が取りやめ。替わって、中京芝1400m戦の重賞「中京2歳ステークス(GIII)」が新設され、8/31(日)に第1回が施行。
▼9月
「紫苑S」は9/7(日)に施行。秋華賞までの間隔が「中4週」→「中5週」に。
「ローズS」は9/14(日)に施行。秋華賞までの間隔が「中3週」→「中4週」に。
9/13(土)、14(日)、15(祝・敬老の日)は3日間開催。
12月に行なわれていた「チャレンジカップ」が9/13(土)に移行。「別定」→「ハンデキャップ」に変更。
「セントライト記念」は9/15(祝)に施行。菊花賞までの間隔が「中4週」→「中5週」に。
「神戸新聞杯」は9/21(日)に施行。菊花賞までの間隔が「中3週」→「中4週」に。
「オールカマー」は9/21(日)に施行。天皇賞・秋までの間隔が「中4週」→「中5週」に。
▼10月
「毎日王冠」「京都大賞典」は10/5(日)に施行。天皇賞・秋までの間隔が「中2週」→「中3週」に。
10/11(土)、12(日)、13(祝・スポーツの日)は3日間開催。
「アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス」は「アイルランドトロフィー」に改称し10/12(日)に施行。
「スワンS」は10/13(祝)に施行。マイルCSまでの間隔が「中2週」→「中5週」に。
「富士S」は10/18(土)に施行。マイルCSまでの間隔が「中3週」→「中4週」に。
▼11月
「ファンタジーS」は11/1(土)に施行。阪神JFまでの間隔が「中4週」→「中5週」に。
11/22(土)、11/23(日祝・勤労感謝の日)、11/24(振替休日)は3日間開催。土曜は京都・福島、日曜は東京・京都(マイルCS)、月曜は東京・福島の変則開催。
▼12月
近年6月に行なわれていた「鳴尾記念」が2006~2011年にかけての条件に戻り、芝1800m戦で12/6(土)に施行。
「ホープフルS」は有馬記念の前日、中山大障害、阪神Cと同日の12/27(土)に施行。2020年以来5年ぶりに有馬記念当日がJRAの年度最終日となる。
なお、各競馬場の開催日数は、札幌14日(±0)、函館12日(±0)、福島20日(±0)、新潟24日(-4)、中山42日(+1)、東京45日(+1)、中京33日(+4)、京都33日(-21)、阪神39日(+23)、小倉20日(-4)の合計36開催288日です。※( )内は今年との増減。
正直、覚えきれないほどの変更がある2025年の中央競馬。保存版にしてお役立てください。
というわけで、今年もご愛読ありがとうございました。皆様、よいお年をお迎えください!