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競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
2026/06/04 (木)

2026英国ダービーの有力馬/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ

競馬キャスター・大澤幹朗氏がお届けする、知れば競馬の奥深さがより味わえる連載『競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ』。

今回のテーマは、先週行われた仏ダービーの振り返りと、今週末行われる英国ダービーの注目馬紹介です。



日本ダービーでロブチェンが2冠を達成した8時間後、フランスのシャンティイ競馬場では仏ダービー(ジョッケクルブ賞)が行われ、3頭出しのA・オブライエン厩舎がワンツースリーを決めるという衝撃的な結果になりました。

優勝したのは1番人気のコンスティテューションリバー(R・ムーア)で、3/4馬身差の2着にホークマウンテン(C・スミヨン)、さらにアタマ差の3着にペースメーカー役を務めたモントリオール(W・ローダン)が入りました。

また、4着アボーイネームドスージーもエイダンの息子ドナカ・オブライエンの管理馬で、今年の仏ダービーはオブライエン親子が上位を独占しました。

これで2年連続3回目の仏ダービー制覇となったバリードイル調教馬。今週末6日に行われるG1・英国ダービー(エプソム競馬場・芝12f6y)でも、4連覇を狙って多数の有力馬がスタンバイしています。

大手ブックメーカー「ウィリアムヒル」の前売り1番人気も、A・オブライエン厩舎の1頭ベンヴェヌートチェッリーニで3.0倍です。父はフランケル、母はBCジュベナイルフィリーズターフなど米G1を2勝しているニュースペーパーオブレコードという良血馬。先月6日にチェスター競馬場の芝12.5fで行われたG3チェスターヴァーズを4馬身1/4差で圧勝しました。

英ダービーに向けたプレップレースの1つチェスターヴァーズからは、去年もランボーンがここを勝って英ダービーも制しています。ただ、気になるのが火曜日の午前中に合計約30ミリのまとまった雨があったというエプソムの天候。「重馬場は避けたい」という陣営のコメントもあり、当日の馬場が類稀な瞬発力と軽快さを生かせる状態にあるかは1つのポイントになりそうです。

2番人気は、英国調教馬のアイテム(A・ボールディング)で5.0倍です。ジャドモントの自家生産によるフランケル産駒で、先月14日にヨーク競馬場で行われたG2・ダンテS(芝10.5f)をA・オブライエン厩舎のクールモア勢を相手に2馬身3/4差で快勝。デビューから無傷の3連勝としました。

1番人気ベンヴェヌートチェッリーニと同じフランケル産駒で、母の父もLope de Vegaで同じというアイテム。これまで重馬場経験はないものの、ベンヴェヌートチェッリーニの軽快さと比べると、アイテムの方は重厚感ある力強さを感じさせます。近年、プレップレースのダンテS優勝馬は、2022年のデザートクラウンが英国ダービー馬になっています。

3番人気は、バリードイル調教馬のピエールボナールで6.0倍です。去年10月、英G3・ゼットランドS(ニューマーケット芝10f)と仏G1・クリテリウムサンクルー(サンクルー芝2000m)を中1週で連勝したキャメロット産駒。A・オブライエン調教師が英ダービーの筆頭候補に指名し、一時は最有力と見られていました。

しかし、今年初戦だった4月の愛G3・バリーサックスS(芝10f)で7着、先月10日の愛G3・愛ダービートライアルS(芝10f)が2着と、やや評価を下げています。ただ、2馬身差で快勝した昨秋のクリテリウムサンクルーの馬場は「Tres Souple」だったことから、重馬場実績は随一です。

少しオッズが離れて11.0倍の4番人気は、英国調教馬マルチーズクロスです。先月9日にリングフィールド競馬場の芝11.5fで行われたL・英ダービートライアルSで追い比べを制し、デビュー2戦目の初勝利から3連勝としたシーザスターズ産駒で、唯一2着だったデビュー戦の馬場は「Soft」でした。管理するのは30年前の1996年にシャーミットで英ダービーを制しているW・ハガス調教師です。

オッズ13.0倍の5番人気ジェイムズジェイブラッドドッグは、ジョセフ・オブライエン厩舎のザラック産駒で、前述のピエールボナールが圧倒的1番人気に推されながら短アタマ差の2着に敗れた愛ダービートライアルSの勝ち馬です。

17.0倍の6番人気タイには2頭。英ダービートライアルSでマルチーズクロスとの追い比べの末、クビ差2着だったベイオブブリリアンス(英 R・ベケット/父ニューベイ)と、先月1日のL・ニューマーケットS(ニューマーケット芝10f)を勝ったエンシェントエジプト(英 C・ジョンストン/父フランケル)が並んでいます。

それらに続くのが、ジャドモントのアイテムが勝ったダンテSの2着馬アクション(父フランケル)と3着馬クリスマスデイ(父キャメロット)のバリードイルのクールモア勢2頭。21.0倍の8番人気タイで続いています。

今年の英国ダービーには、イギリスのチャールズ国王がカミラ王妃とともに即位後は初めてダービーに臨席するということです。仏ダービーワンツースリーの勢いのままにエイダン・オブライエン調教師の管理馬が4連覇と12勝目を果たすのか、それとも他の英国調教馬が待ったをかけるのか。247回目の「ザ・ダービー」に注目が集まります。

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大澤幹朗

1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。

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