プロ馬券師・みねた氏が実践例を交えながら予想理論の金言を伝える『馬券師・みねたの金言』。今回の金言は“ワイドか3連単か”です。
なお、『競馬放送局』ではみねた氏の厳選勝負レース、重賞予想を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください。
▼今週の重賞ピックアップ
9月6日 阪神11R セントウルS 芝1200m
セントウルSは阪神芝1200mで施行。初角までの距離が300mを切っており、先行争いにおいては内枠が有利。
登録17頭中、前走の通過順位に3番手以内があるのは5頭と先行馬占有率は高くありません。コース形態、メンバー構成、そして開幕週という点を考慮すると、内枠・先行に大きなアドバンテージがありそうです。
想定1番人気はダイヤモンドノット。3歳短距離路線でトップグループを形成する1頭です。NHKマイルCで接戦を演じたロデオドライブは2000m路線に進み、この馬はスプリント路線に矛先を向けてきました。この馬自身、1200mでは3着4着と結果は出ていませんが、1400mで重賞2勝という実績から、1200mでより能力を発揮する可能性はあるでしょう。ただ、1番人気で積極的に買う材料は特段見当たりません。古豪が幅をきかせるスプリント路線だけに、ここを突破するようだと前途は明るいですね。
想定2番人気はフリッカージャブ。2走前が1.06.4のレコード勝ち、芝1200mで5勝というこの距離のスペシャリストです。前走では重馬場での1.08.0の決着に対応しました。まだ底をみせておらず、この先が楽しみな存在です。ただ、馬券的な観点からいうと、1400mなどを使われて崩れ、人気を落としたタイミングで狙いたいというのが正直なところ。
想定3番人気はピューロマジック。6番枠から後続を0.5秒千切った前走のアイビスSDは圧巻の内容で、こちらはまさに千直のスペシャリスト。ただ、1200mでも重賞を3勝しており、抜群のダッシュ力をいかした逃げは脅威です。坂に若干の不安はありますが、開幕週の馬場なら簡単には止まらないでしょう。重賞連勝後の推定5.0倍は甘い印象です。
海外から参戦するのがファストネットワーク。香港スプリント3着の実績があり、日本のこの相手なら十分に足りるでしょう。鞍上のレーン騎手も心強いですね。想定4番人気・11.6倍なら見合っている可能性はありそうです。
人気急落という点ではカルプスペルシュ。函館SSが2番人気でピューロマジックと0.3秒差の5着と悪くない内容だったのにもかかわらず、今回は想定9番人気。芝1200mでは大きく崩れておらず、人気ほどの差は感じません。
3歳馬のタマモイカロスはCBC賞で0.6秒差の6着と古馬相手に悪くない内容で、期待値を積めそうな臨戦過程。ビッグシーザーはスプリント路線で常に警戒を払いたい高松宮記念経由組。10番人気・23.9倍は実力以上に人気を落としている印象があります。
ママコチャは近2走がダート。3、4走前の内容からも芝なら走れそうですし、ダートを使ったことでのダッシュ力強化も見込めます。レッドモンレーヴは15番人気で2着激走の高松宮記念以来。フロック視されて再度の人気薄なら当然、注目の存在です。
人気薄に期待値のありそうな馬が多く、先週とは打って変わって波乱が見込めそう。なお、枠順確定後の最終結論および買い目は『競馬放送局』をご覧ください。
▼みねたの金言248
ワイドか3連単か
★ピックアップレース★
8月8日 中京12R 3歳未勝利 芝1400m 良
◎15ゴッドアイ
高○4バルフルール
穴▲3マスティカーレ
穴△6ペスキエーラ
穴☆17グッデイ
注5ルナフィオーレ
注12グレンセロース

―今回は8月9日新潟7RのレパードS、そして8月8日中京12Rを取り上げます。レパードSは◎メルカントゥールが3着で○チェリヴェントが1着、中京12Rは◎ゴッドアイが1着で○バルフルールが3着。3頭ビタとはいかずとも、ともに◎○が馬券内に入った一戦です。前回は予想の思考について伺ったので、今回は買い目・買い方の部分について深掘りしていきましょう。
みねた)券種の選び方というのは非常に重要なテーマですから、いいと思います。この機会に、しっかり考えをお伝えしておきたいですね。
―予想時に紹介している推奨買い目は以下の通り。
【単勝】◎高オッズ3倍以上
【ワイド】◎→流し(〇▲△穴)オッズ5倍以上
【馬連】◎流し(○▲△☆注穴) オッズ7倍以上
【馬単】◎頭固定流し(→○▲△☆注穴)オッズ13倍以上
【3連複】◎1頭軸ながし、オッズ15倍以上
【3連単】◎頭1頭軸ながし、オッズ30倍以上
【3連単】〇▲△穴→◎→印、オッズ40倍以上
これにならうと、レパードSは高○だったチェリヴェントの単勝(20.8倍)と◎〇のワイド8.7倍が的中です。
みねた)馬連や3連系には手が届きませんが、ワイド3点で8.7倍が的中。また単勝は2.7倍だったメルカントゥールがオッズ切りの対象なので、1点で20.8倍的中となりますね。
―同様に中京12Rは◎ゴッドアイの単勝(3.5倍)、そして◎〇のワイド22.4倍が的中。こちらは高○バルフルールの単勝も買うので単勝は2点買い、そして高と穴が付いている4頭に流すのでワイドは4点買いですね。
みねた)私はSNS上で、「安易に3連単を買わないように!」といった投稿をすることがありますが、これは資金との兼ね合いの問題であって、年間回収率自体は3連単の方が出ています。ただ、3連単は的中率が低いので、1か月単位のマイナスが我慢できない人には向いていません。例えばこの中京12Rを例に取ると、◎→〇穴穴穴までの4点のワイドを買うよりも、◎←→〇穴穴穴→〇穴穴穴注注という3連単を買う方が長期的にみたら大きなプラスが出る。ただ、このレースでは、3連単は外れてワイドは的中しています。
―的中率が大きく違うわけですね。
みねた)このように、1日単位の勝率でいえばワイドの方が高くなります。「今日は勝ったぜ!」という日が増えて楽しいでしょうね。自分も予想家でなければ単複をメインにしていると思います。ただ、2025年の京成杯のような3連単172万馬券を当てたら、1レース5000円と考えた場合、344レース分の回収となります。その後に300連敗しても収支はプラスになりますが、その連敗中だけ乗っている人はストレスがたまるでしょう。
―安定を取るならワイド、資金の最大化を目指すなら3連単というイメージでしょうか。
みねた)これまでにもお話しした通り、推奨買い目は期待値があるので、資金があるなら全部買うべき。これが大原則です。複数の券種を組み合わせることでの分散効果で、オッズも下がりにくくなります。理想としては1つの券種に5000円は入れたいですね。単勝に総額5000円、馬連に総額5000円…といった感じで、馬単4点なら1200円ずつ入れるイメージ。お金がないので3連単も馬単も全部1点100円ずつ…という買い方だと、結局、3連単の勝率に引っ張られることになってしまいます。
―推奨買い目は6券種あるので、5000円ずつ買うとなると、1レースあたり30000円の資金が必要になります。
みねた)そうですね。1レースあたりの投資は馬券資金の0.1%というルールにしたがうと、馬券予算が3000万円必要になってしまいます。それができる人は、現実的にはほとんどいないでしょうね。
―現実的に、1レース10000円しか買えないという場合はどうすればいいでしょうか?
みねた)単勝、ワイド、馬連、馬単ぐらいまでに絞った方がいいかもしれません。先の中京12Rなら、この買い方の方が回収率を出せました。資金管理の0.1%ルールは3連単に合わせたものなので、3連系を買わないのであれば、連敗確率も下がる分、もう少しパーセンテージを上げてもよいでしょう。逆に1レース30000円入れられる資金力があっても、的中率を重視したいなら3連単をカットしても構いません。自分の予算と自分の馬券観に応じて、臨機応変にスタイルを選択してもらえればと思います。
