プロ馬券師・みねた氏が実践例を交えながら予想理論の金言を伝える『馬券師・みねたの金言』。今回の金言は“直線のウマいウマ”です。
なお、『競馬放送局』ではみねた氏の厳選勝負レース、重賞予想を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください。
▼今週の重賞ピックアップ
8月16日 札幌11R 札幌記念 芝2000m
札幌記念は札幌芝2000mで施行。初角となる1コーナーまでは400m弱と札幌競馬場にしては距離があり、先行争いにおいて内外の有利不利は少ないコースです。
登録16頭中、前走の通過順位に3番手以内があるのは3頭。先行馬占有率は低く、瞬発力勝負になりそうです。
想定1番人気はアドマイヤテラ。天皇賞(春)3着からの臨戦となります。その天皇賞(春)は12-10-11-10から3着と、道中で2度脚を使う濃い内容。実績的にも、今年のメンバーなら一強かなという印象です。あとは距離。2000mでも2勝していますが、3000mでレコードを出すほどの馬なので、やはり本質は長距離馬なのでしょう。それでも相対的に弱点は少なく、消す材料は見当たりません。
想定2番人気はショウヘイ。こちらはG1大阪杯からのステップです。2走前にAJCCを制しており、ここでも有力候補の一角です。前走が10着大敗だったので、4倍台の想定オッズは若干辛いかなという印象。もう少しオッズがもらえるようなら。
想定3番人気はサクラファレル。1番人気に推されたエプソムCは5着止まりでした。その前走が3勝クラスからの昇級だったことを思うと、やや人気先行タイプなのかもしれません。今回も3番人気と言われると過剰人気の感はありますが、想定10.4倍ならそこまで買われ過ぎとも思いません。
ローシャムパークは大阪杯とBCターフで2着がある実績馬。ただ、大阪杯2着以降、国内の7戦では着順が人気を上回ったことが一度もなく、永遠の過剰人気馬という印象です(笑)。今回も想定4番人気・10.5倍。正直、もう少しオッズが欲しいところです。
エコロヴァルツは大阪杯14着からの臨戦。G1は走らない馬ですが、3.2秒差はさすがに負け過ぎで、度外視していいでしょう。G2、G3では上位人気に支持され、しっかりと好走。強い相手には通用しないタイプとファンもわかっているようですね。想定5番人気・11.1倍なら悪くないのでは?
シェイクユアハートは前走の宝塚記念で14着大敗。この大敗で想定6番人気と手頃な人気になっています。2000mで5勝、そのうち重賞が2つという中距離巧者。道中で動いていける脚質も向きそうです。
小倉記念からの重賞連勝を狙うのがゼンダンハヤブサ。斤量6キロ増は楽ではありませんが、想定12番人気・50.6倍なら期待値はあるかもしれません。同様に、七夕賞を捲って2着したマイネルモーントも想定13番人気・55.1倍なら一考の余地はありそうです。
実績・近況からはアドマイヤテラが少し抜けている印象ですが、距離は課題。絞りにくいメンバー構成で、中穴に期待値のある馬が潜んでいそう。枠と並びも考慮して、正解を導き出したいですね。
なお、枠順確定後の最終結論および買い目は『競馬放送局』をご覧ください。
▼みねたの金言245
直線のウマいウマ
★ピックアップレース★
7月26日 新潟11R 3歳以上1勝クラス 芝1000m 不
◎5シャンクス
高○3リアアーテシアン
穴▲11テンペストヒロイン
△13パレスドフィーヌ
☆10ミエノブラボー
注15ルブリアン

―今回は7月26日新潟11Rの3歳1勝クラス、千直の一戦を取り上げます。6番人気のシャンクスに◎を打ち、この馬が3着。△→☆→◎の決着となり、3連複62.3倍の的中となりました。
みねた)6番人気で3着ですし、3連複62.3倍なら悪くありませんよね。不利な5番枠からハナ、クビ差で、頭まで届いていたら個人的な払い戻しも400万円以上あったので、悔しさはありますが(笑)。
―この0,1秒差の後先で月間の馬券収支が大きく変わるわけで、いかに馬券というものが紙一重なのかがよくわかります。さて、シャンクスを狙えた根拠について伺っていきたいのですが、この馬は芝1600mからの距離短縮ローテでした。キャリアの中でも1500m以下を使われたことはなく、一気の条件変更でしたね。
みねた)一言で表現するなら「千直なので直線の上手い馬」を選んだということです。
―直線のウマいウマ! 強いではなくて上手いという表現が独特ですが、確かに野球だって160キロの速球を投げる子に対しても「野球が上手いね」という言い方をしますね。それはさておき、なぜ、シャンクスを「直線の上手い馬」と判断できたのでしょうか。
みねた)ここ3戦の4コーナーの位置取りと着順は11番手→3着、8番手→3着、13番手→9着となっています。必ず位置取りよりも着順を上げていますよね。末脚があるという表現が一般的かもしれませんが、これは「前を追う気持ちがある」ことの証明ともいえます。また、直線で伸びてくる馬というのは馬場の真ん中とか外を走っていることが多いので、ラチを頼らなくても走れることも読み取れますね。これが「直線の上手い馬」の根拠です。それに加えて、先ほどおっしゃったように600mの距離短縮もよかった。
―どういうことでしょうか?
みねた)長い距離で走ってきたスタミナがあるので、スタートからある程度追っていってもラストまで脚を残せるだろうという推測ですね。直線が上手い+距離短縮によるスタミナの優位性を加味して◎にしたのですが、結果的には内枠の分の負けだったと思います。メンバー最速の上がり33.6秒。2着のミエノブラボーをコンマ6秒も上回る脚を使いながら遅れを取ったのは脚の使いどころが悪かったからでしょう。乗り方次第で十分に頭もあったと思いますが、内枠の分、乗り難しくなったという感じです。
―千直といえば外枠有利が定説。敢えて内枠の馬を選んだ理由も知りたいです。
みねた)夏の開幕週であることは考慮しました。昨年もイン選択の馬が残っていましたし、内でも走れる可能性のあるタイミングではあります。ただ、今でも千直は外枠優勢で、人気薄も走っているので8枠というだけで90%ぐらいの回収率が出ています。ベタ買いで100%は超えていないので目を瞑って買うわけにはいきませんが、8枠にプラス10%の期待値が見込める馬がいれば、それで狙えるわけです。私も当然、8枠を◎にできるかどうかは考えているのですが…。
―このレースの2頭(ブラックティンカー、ルブリアン)はお眼鏡に叶わなかった、と。
みねた)大外のルブリアンは3走前の千直での2着が馬柱に残っているので売れてしまいますよね(1番人気)。ブラックティンカーも同様に2走前に千直での2着があったので、前走15着にもかかわらず赤オッズの7.5倍(4番人気)。やはり直近に千直での好走歴があると過小評価にはなりにくくて、狙うなら8枠かつ初の千直みたいなパターンの方がいいでしょう。
―なるほど。8枠を買いたかったけど、期待値的に100%を超えていないパターンだったわけですね。
みねた)さすがに千直のレースは枠が出てから、外枠から順に見ていきます。外枠にこれといった馬がいなかったので、枠がいいとは言えないけれど、3枠5番のシャンクスに白羽の矢が立ちました。開幕週の競馬であり、前日の千直が4-8-2で決まっていた点も考慮に入れた上での◎です。イチかバチからのインを狙ってもいいし、先述の通り、直線の上手い馬=ラチを頼らずに走れる馬なので、出たなりに進路を進めていけば差してくるだろうとも考えていましたが、スムーズさを欠いてしまい、大本線とはなりませんでしたね。
