プロ馬券師・みねた氏が実践例を交えながら予想理論の金言を伝える『馬券師・みねたの金言』。今回の金言は“ガチガチ決着だった夏重賞をどう捉えるか”です。
なお、『競馬放送局』ではみねた氏の厳選勝負レース、重賞予想を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください。
▼今週の重賞ピックアップ
9月13日中山11R セントライト記念 芝2200m
セントライト記念は中山芝2200mで施行。初角まで十分に距離があり、先行争いによる内外の有利不利はありません。
登録17頭中、前走の通過順位に3番手以内があるのは10頭。中距離重賞にしては高い先行馬占有率となりました。先行争いだけでなく、道中にも動きがありそうで、距離短縮馬、差し・追い込み脚質・内枠が有利になりそうです。
想定1番人気はゴーイントゥスカイ。ダービーでは15-14-15-15としっかり脚をためて4着と、今回求められる脚質とマッチしています。距離短縮ローテもよく、1番人気評価は妥当に思いますが、脚質的には取りこぼす事を想定に入れて2、3着狙いもありでしょう。
想定2番人気はバステール。18-18-2-2と道中で捲ったダービーは3着。ただ、その前のレースぶりから、脚をためて差す競馬もできるでしょう。中山実績もあり、この馬の2番人気評価も妥当な印象。ただ、4.1倍が甘いとは言えないか。
想定3番人気はアスクエジンバラ。戦績を紐解くとG1でも差は僅かでG2なら十分に足りる能力の持ち主です。ただ直近2戦が12番人気→9番人気だったことを思うと、3番人気・6.8倍は一気に人気が上がってしまった感はあります。キャラ的には過小評価されやすいタイプだと思うので、オッズを注視したいですね。
アウダーシアはスプリングSでアスクエジンバラを降して勝利。ダービーは4コーナー17番手から追い込んだものの0.6秒差の11着まででした。コース実績があり、展開面も味方につけられそうな今回、有力候補の一角とみます。4番人気・9.2倍は期待値が取れるか微妙なラインですが、もう少しオッズがもらえれば◎候補。
サヴォアフェールは1勝クラス、2勝クラスを連勝中。先行昇級にはなるものの、2番手から上がり33.3秒で完勝した前走の内容は優秀です。古馬相手に2勝クラスを勝てれば同世代のトップクラスとも勝負になることが多いので、5番人気・11.8倍なら悪くありません。
同じく1勝クラス、2勝クラスを連勝しているのがミリオンクラウン。サヴォアフェールほど数字にインパクトがあるわけでないですが、3-5-5-2と先行しつつ脚をためて差し切った前走は濃い内容。想定16番人気・126.4倍になるような馬ではありません。
2歳時の百日草特別、そして前走のラジオNIKKEI賞とレコードを2回叩き出しているのがサノノグレーター。中距離においては同世代で最高レベルの能力を有していることは明白です。力を出し切って勝つからか成績面にムラがある扱いの難しいタイプですが、脚をためて差し切った前走の勝ち方も良く、想定6番人気・12.5倍なら能力に賭ける手はあります。
前走でサノノグレーターから0.4秒差だったのがバドリナート。こちらも12-13-12-12と脚をためており、今回、展開面は向きそう。想定12番人気・36.9倍なら一考の余地も。
ラージアンサンブルは皐月賞で6-7-8-8から0.6秒差・8着。道中で苦しくなりながらも踏み止まっており、地味ながら能力は高そう。こういうタイプは高期待値馬になりやすく、注目しておいて損はありません。
春の実績馬が順当に想定上位人気になっていますが、伏兵陣にも期待値のある馬が多く、楽しみな一戦。春勢力が上位ならロブチェンは三冠に向けて視界良好と言えるでしょう。上がり馬が勝つようなら菊花賞戦線が一段と面白くなりそうですね。
なお、枠順確定後の最終結論および買い目は『競馬放送局』をご覧ください。
▼みねたの金言249
ガチガチ決着だった夏重賞をどう捉えるか
★ピックアップレース★
8月30日 中京7R 中京2歳S 芝1400m 良
◎7ビスケットサンド
○9ジーティーマイカ
▲4シスキンブルーム
☆3サンタンジェロ
注6ジャスパートレノ

―この週で暑熱対策が終了。夏の中京・新潟開催も最終週となりました。新潟記念が注◎☆、中京2歳Sが◯▲◎だったのですが、夏の締めくくりが3連単26.4倍と42.0倍というのは、少し物足りなかったです。ローカル最終週の重賞は荒れてくれよ、と。
みねた)とはいえ、Xでも「重賞は軽めに」とポストしたぐらいですから、人気決着はある程度読めてはいました。人気馬に消し材料が少なかったですから。
―両重賞について振り返っていただきたいのですが、まずは新潟記念から。◎はロデオドライブで3番人気2着でした。
みねた)週中展望で「1番人気の支持も頷けます」と書いたのですが、蓋を開けてみたら3番人気止まり。この単勝3.7倍は期待値があったと思いますし、そういう意味では勝負する価値のあるレースだったと思います。結果的には直線で進路が開かない苦しい競馬を強いられてアタマ差届きませんでしたが、負けて強しという内容でした。これはレースの綾なので仕方ありません。
―週中展望で「想定7.5倍なら期待値がある」と書いていたゾロアストロはロデオドライブを上回る2番人気の3.5倍。
みねた)実は私の活用している能力評価でもC評価だったので、この馬に期待値はなかったと思います。ただ、クラシック経由というのは格上ですし、何より逃げハサミと並びにも恵まれていましたね。ただ、このレースの肝は◎ロデオドライブに単勝期待値があること、そして2列目候補の○ドゥレッツァ、▲9アーバンシック、△ジュンブロッサムには期待値があることの2点でした。
―注◎の決着で馬連は9.3倍。オッズ切りありの推奨買い目なら的中となります(7倍以下がオッズ切り対象)。
みねた)この馬連は、獲ってもいいし、獲らなくてもいいです。オッズ切りで判断して押さえてもいいし、人気同士の決着は獲らなくていいと判断して切ってもいい。9倍が見合わないと考えて切るのもOKです。単純に「推奨買い目だから」という理由で当たったという状態は、あまりいいとは言えません。新潟記念に関しては、印で決まったとはいえ、この順番で決まってしまった以上、獲れなくても仕方ない決着でした。
―続いて中京2歳S。こちらは印上位3頭で決着しました。
みねた)9頭立ての少頭数で、うち3頭は未勝利馬。高期待値馬といえる存在も出走しておらず、人気決着が濃厚だと予見できました。能力評価ではジーティーマイカのみがSになっていて、出走馬中Sが1頭だけというのは期待値が取れるパターン。この馬の単勝が3倍あれば、迷わず◎を打てるのですが、生憎、単勝オッズ1.7倍まで被ってしまいました。それでも、他に高期待値馬がいれば、その馬との組み合わせで期待値を追うことができるのですが、先ほど申し上げた通り、高期待値馬がゼロ。
―ということで◎はビスケットサンド。
みねた)こちらは絶好の逃げハサミで、デビュー戦も6-6からの差し切りという好内容。ジーティーマイカに、「距離延長」「大外枠」という課題があったことを勘案すると、ビスケットサンドの4倍は期待値があったと思います。結果的にはジーティーマイカの能力が違い過ぎましたね。
―ビスケットサンドは3着まで。こちらの3連複は6.6倍なのでオッズ切りではカットとなります。
みねた)それは仕方ありません。見解文にも「馬券は◎〇中心に絞る」と書きましたが、◎〇の2頭軸からの3点買いはアリでしょう。◎〇の馬連、ワイド一点という選択肢もありますが、3.4倍と1.6倍ではさすがに厳しい。不的中になりますが、3連単◎〇→◎〇→▲☆注の6点買いが最適解かなという印象です。
あとは◎注の馬連70倍も期待値はあるので、この目だけ押さえていくのも悪手ではありません。ただ、オッズが示す通り、的中率はかなり低いので、資金が乏しいのであれば無理にこれを拾いにいく必要はありません。
―◯▲◎の大本線ですが、馬券は買えていなくても仕方ないという感じなんですね。
みねた)期待値の観点からはそうなります。◎◯で決着していなくてこの配当しかつかないのであれば仕方ありません。これが当たっているということは、手を広げて当てにいっている可能性があるので、むしろ危険な状態だとも言えそうです。
