『田端到・加藤栄の種牡馬事典』で知られる田端到氏が、馬券術の入門から応用まで競馬予想の考え方・コツを伝授する『王様・田端到の「名馬に学ぶ馬券術」』。
今回のテーマは前回に引き続き「出し入れ」の考え方です。ぜひお楽しみください!
出し入れの応用編。皐月賞とダービーの出し入れを取り上げます。他の連載陣が馬券的中を目指すコラムを書いている中、G1シーズンにひとりだけ昔の名馬を語っていることに耐えられず、先週と今週はちゃんと週末の馬券に役立つ話を書いています。
皐月賞とダービーの出し入れで、とてもシンプルながら、効果の大きい血統の基本技があります。それは、皐月賞では非サンデー系を重く見て、ダービーでは非サンデー系の評価を下げるという考え方です。
サンデー系とは、種牡馬サンデーサイレンスから発展した父系を指します。ディープインパクト、ハーツクライ、ステイゴールド、キタサンブラック、キズナ、オルフェーヴル、ゴールドシップ、みんなサンデー系です。
非サンデー系とは、それ以外の父系を指します。キングマンボ系(ドゥラメンテ、ロードカナロアなど)、ロベルト系(エピファネイア、モーリスなど)、ストームキャット系(ヘニーヒューズ、ドレフォンなど)、いろんな父系がありますが、サンデー系があまりにも圧倒的で一時期はG1レースの大部分を勝利したため、「サンデー系か、それ以外か」という分け方、考え方が生まれました。
まず、皐月賞とダービーの成績の違いから。2013年から2022年の10年間。