今週土曜(30日)、東京競馬場で行われるダービートライアルの青葉賞は、鞍上にレーン騎手を迎え必勝態勢で臨む堀厩舎のレヴァンジル(牡、父ドゥラメンテ、母トゥリフォー)の1強ムードが漂いますが、それでも当欄で何度も紹介してきたグランシエロ(牡、父ハーツクライ、母サイマー)が一矢報いることを期待しています。
▲青葉賞に出走予定のグランシエロ
2走前の東スポ杯ではブリンカーを装着し、ポジションを取りに行く競馬を試みましたが、直線でいつもの伸び脚が見られず7着。その反省を踏まえ、今回と同舞台の前走(ゆりかもめ賞)はブリンカーを外し、馬のリズム重視で運んだことで、後方からにはなりましたが直線はしっかり脚を使って3着。スローな流れで前が有利な中、好位からうまく立ち回った勝ち馬レヴァンジルから0秒3差で、上がり3ハロンは0秒1上回っていたことを考慮すれば、能力差はそれほど感じません。
その後は皐月賞路線をパスし、3か月じっくり休ませたことで、帰厩後は以前よりずいぶん落ち着いた雰囲気で精神面の成長がうかがえます。武井調教師も『帰厩してからも順調ですし、リフレッシュ効果で前走より状態はいいですね。ジョッキー(三浦)が乗った1週前の動きも良かったですし、ゲートも安定してきました。他力本願ではあるけど、デビュー前から能力は相当高いと感じていたし、馬の気持ちを尊重して走らせてあげられれば』と手応え十分。
グランシエロ末脚発揮でダービーの切符をつかめるか。ローブエリタージュの復帰戦も注目/東スポ・松井記者の“若駒”生情報!
- 08/02 (火) アヴニールドブリエ、ブレイディヴェーグなど宮田厩舎の素質馬が続々スタ…
- 07/26 (火) 国枝厩舎はモリーダーリンでリベンジ。オークスで楽しみなウインアイオラ…
- 07/19 (火) 国枝厩舎の真打シュバルツガイスト登場。アスクメークシェアも札幌デビュ…
- 07/12 (火) 今年の函館ラストとなる新馬戦はヒラリ、キングズレインなど素質馬揃いで…
- 07/05 (火) 武井厩舎の三銃士はいずれも初戦から好勝負必至で3連勝の期待大/東スポ・…

松井中央
中学時代に天皇賞・秋を勝利したヤエノムテキの美しさに魅了され、さらに初代ダビスタに夢中になり競馬にのめりこむ。映像制作会社に就職後は海外映画などの字幕、吹替制作に携わるも、競馬の夢を諦め切れず東京スポーツへ転職。広告局~レース部内勤を経て2019年、40代にしてトレセンデビュー。馬券の主戦場は2、3歳戦の午前中のレース。自転車でトレセンの北、南の馬場を奔走し得た情報に馬場傾向と血統適性を組み合わせ、激走馬を日々捜索中。