Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第65回目のトークテーマはブラックタイド。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀): 先週は荒稼ぎしたらしいですね~。
今井雅宏(以下、今): かなりね(笑)。雷光特別は10番人気アポロルタ本命で、対抗5番人気フロスティクォーツで▲◎○の決着だから、3連複317倍は1点目的中で、3連単の15万馬券も当てたよ。
▼参考記事/ 競馬放送局
今井雅宏が15万馬券を大本線的中など爆発!/先週のMVP
亀: ボクも最初は○◎▲で勝負レースにしようと予想してたんですよ。サンデー系とキングマンボ系の1~3着独占でしたよね。ところが、考えすぎて勝負レースにするのを見送ってしまいました。今開催の新潟千直は中距離血統の差しも決まるし、内枠が穴を出しやすいんですよね。
今: 確かに内の揉まれ弱い馬が以前より激走しやすくなってるよね。なるほど、アポロルタの母父もスペシャルウィークか。
僕はダートも走れる短縮を得意とするパワー型のS系+揉まれ弱い馬で、かつ鮮度が高いのを狙うのが基本戦略だから、アポロキングダム産駒の大幅短縮はピッタリだった。以前、直線競馬が合うと話したマクフィみたいな感じだね。あと新潟記念でも10番人気が本命だったんだよ。
亀: インプレスですか? これはどうしてですか?
今: 2年前はキズナ産駒の人気薄ヤシャマルを本命にしてたんだ。伸びない場所に出したぶん外の3頭に接戦で負けたけど、キズナの適性が高いレースなんだよね。揉まれ弱いけどパワーがあるんで、広くてワンターンの上に開催最終の荒れた特殊馬場はジャストになる。
亀: 確かに1頭だけ、荒れた最内を伸びてきましたね。
今: 2000mだけど、新潟記念は極めて変則的なレース質、つまり亀谷君の言う日本スピードとは違う、特異な性質を要求されるんで、非根幹距離型のキズナに合うよ。
亀: 新潟記念は直線が長い根幹距離ですけど、特殊適性が問われますよね。あと小倉2歳Sも当ててましたね。あれはボクも5番人気アスクワンタイムを狙いました。何せ小倉2歳S、小倉芝1200mの申し子の血統ですから。これ以外を本命にするわけにはいかない(笑)。
今: 理論は違うのに、結局似た馬を狙ってるのが面白いよね~(笑)。
亀: 有効なファクターはいくつかあるけど、当たり馬券はひとつですからね(笑)。
今: 再三話しているように、相手強化向きのロードカナロアだね。未勝利の相手が弱くて時計も遅いから人気はなかったけど、むしろそれこそがプラス材料になる。
亀: 母父ディープはこのパターンも買いですね。
今: こういう相手強化向きの血統が弱い相手の凡戦で勝ちきるのは案外難しい話で、本格化を意味するし、相手が弱いぶん疲れも残らない。新馬から着順を上げたのも、集中力を増してきた証拠になるよ。
亀: 使いながら強くなるのがロードカナロアですからね。そして、例年の傾向通り父欧州型が1、2着でした。このレースは父欧州型の適性が高いですから。
今: それとキャンシーエンゼルはちょうどこの間話した、「当たりのほう」のバゴ牝馬だね(笑)。たぶん前残り馬場ならこっちが勝ってたと思うよ。使うと硬くなりそうな配合は気になるけど、心身レベルは相当だよね。
亀: さて、今週はキタサンブラックの父ブラックタイドを取り上げます。キタサンブラックをイメージするヒントにもなります。