Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第67回目のトークテーマはエイシンヒカリ。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀): エイシンヒカリは非主流タイプのディープ産駒です。現役時代は逃げ、先行で海外G1を勝った馬で、JRAの根幹距離G1を差して勝っているわけではないですから。ただディープインパクトにストームキャットと、成功する血を持っているので能力は高いです。
今井雅宏(以下、今): ストームキャットが入ると、気が良くてまとまってくるよね。
亀: ストームキャットは真面目な面がありますよね。
今: 気が良いから休み明けから走れて、実際レース間隔を開けたときの回収率もかなり高いよ。そのぶん反動も出やすいわけだけど。
亀: 芝、ダート含めた総合でも、叩き2戦目は勝率、連対率共に低いですよね。ただ叩き3戦目以降の回収率は高いですから、使い減りはしにくいタイプですね。
今: エイシンスポッターなんかも、休みなくずっと新馬から4歳まで使われてオープンを勝ったわけだから偉いよね。叩き6戦目以降で単複の回収率が100%を超えているのは凄いよ。気が良いから、使われていって凡走している馬でも条件が嵌まるとあっさり巻き返すのも特徴になる。
亀: 芝は前走4着以下の複勝回収率が高いです。特に稍重以上はかなり好走率が高いので、道悪替わりなんかも面白いでしょう。
今: 自身が逃げ馬だったこともあって、高速馬場とか道悪とかの特殊な馬場状態が向くのもあるんだけど、なかでも少し重い馬場は合うよね。洋芝の北海道は複勝回収率が高いし、重いレース質の中山も複勝率はかなり高い。
亀: 本質が馬力型ですからスピードを補強する配合が合うんですよね。母父米国型を持ってきてスピードを補う形が理想です。それで牝馬だとキレとスピードが付加されるので、芝1200mで活躍する産駒が出やすくなりますよ。距離変更はどうですか?