Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第76回目のトークテーマはファインニードル考察のまとめと、新たにスタートするサトノアラジンの考察。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
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12月1日(金)に単行本『Mの法則×血統ビーム 誰でも使える血統買いパターン』が発売されます。
サラブレッドの心身状態分析、短縮ショック、ブラッドバイアス、チェンジオブペース、根幹/非根幹距離など、競馬予想界に革命を起こした今井雅宏と亀谷敬正が、競走馬と血統の本質を語ります。
当連載では単行本とのコラボ企画を鋭意準備中です。併せてご期待ください!
亀谷敬正(以下、亀): 前回は「先行しないとほぼ馬券にならない種牡馬だけど、前走逃げていた馬を買うと駄目」という話をしました。なので、前走2~4番手だった馬だと凄い回収率になるということです。
今井雅宏(以下、今): 複勝回収率でも150%を超えるんだったよね。
亀: 前走2~5番手くらいだった短縮馬ならより狙いやすいですよ。複勝回収率は200%を超えて、複勝率でも3割台なので安定感もあります。
今: 先週(11/18福島11R)エイシンフェンサーが3角5番手で3着に来たけど、稍重だったんだよね。良馬場で今回3角5番手以下だと単勝回収率4%、複勝回収率18%で、道悪だと単勝回収率0%、複勝回収率90%だから、重い馬場なら矯めて我慢させる競馬でもヒモ穴を開けやすい。特に重・不良だと複勝率4割で安定感もあるんだよね。
軽い単調なレース質を我慢するのは苦手なんだけど、レースに引っかかりがあるとある程度は我慢出来るわけだ。とはいえ、今回も16頭立ての5番手だから、ほとんど先行に近かったけど。
亀: 上がりに限界のある欧州の馬力型なので、もともと道悪は得意ですよね。あとは現役時代のイメージと異なるのもポイントになりますね。現役時にはスプリントGIを2勝したわけですが、本質的に向くのは直線の短いもう少し長めの距離です。
なので、産駒はファインニードルのイメージよりも、中長距離で活躍した祖父アドマイヤムーンをイメージした方が良いでしょう。つまり、欧州の中距離血統ということです。実際、芝1400m以上の牝馬は単勝回収率、複勝回収率ともに余裕でプラス回収になってますよ。