Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第77回目のトークテーマはサトノアラジン考察のまとめ。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
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亀谷敬正(以下、亀): 前回は「サトノアラジンは牡馬と牝馬で成績がかなり違う」という話をしました。
今井雅宏(以下、今): 牡馬は揉まれ弱くて、内枠とか芝の良馬場とかでスムーズさを欠くと嫌がるんだよね。
亀: 牡馬だと馬力が勝ち過ぎちゃうんですよね。だからオーストラリアとか地方競馬とかは向いてくるわけですが、日本の芝は合わなくなる。
今: 牝馬だとしぶとさも出てくるけどね。一本調子だけど真面目な面もあるから。
亀: サトノアラジンは母父がストームキャットですからね。
今: そうなんだよね。ストームキャットは安定した心身構造を与えるんで、牝馬は揉まれてもある程度対応出来る。内枠とか短縮も上手くこなして、牝馬だと芝の短縮は単勝回収率400%台、ブレの少ない複勝回収率でも129%で、複勝率で比べると延長の倍近いよ。
▲サトノアラジン産駒 牡牝別の芝距離変更時成績(上:牡馬、下:牝馬)
亀: 僕もYouTubeチャンネルでは「芝1400m以下の牝馬」を例に挙げているのですが、結構関係者も見ているんですよ(笑)。芝1200mで未勝利を勝った馬のオーナーにも声をかけられました。30~40代の調教師さんとかも、結構そういったことも意識するみたいです。
▼参考/ YouTubeチャンネル
【サトノアラジン/改訂版】 ディープ系では異色、だからこそ馬券的には面白い種牡馬!
今: 若い世代の人は意欲的に研究して、競馬に取り組んでいるみたいだね。
亀: 先日、角居元調教師も亀谷競馬サロンに来られたのですが、『距離変更のショック』とか仰ってました(笑)。
今: 論理的な思考力を持っている人が勉強さえすれば、距離変更や位置取りショックの効果ややり方は直ぐ理解するだろうからね。そうなると、意識的に次走のショックの為に位置取りを仕掛けてくる陣営とかも出てきて、予想する方としては厄介になりそうだけどね~。ちゃんと説明してやってくれれば良いけど、「逃げられなかった逃げ馬」の仕掛けなんかを密かにやられると大変だよ(笑)。