Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第86回目のトークテーマは危険な人気馬ハーツクライ編。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
▼お知らせ
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亀谷敬正(以下、亀):2/10(土)の東京10R、短縮ショックで350万円を皆さんと的中しました。1番人気のマンドローネが短縮激走後で危ない馬でした。
▼参考記事
先週末(2/10~2/11)のリアルサロンレポート
今井雅宏(以下、今):マンドローネはハーツクライの外枠でもあったね。
亀:そうなんです。しかも外不利な馬場でした。それに2番人気のレイベリングも前走を短縮で激走した後だったんですよ。
今:しかも短縮で差しに回る位置取りショックを決めた後だね。
亀:短縮激走後では一番危ないパターンですよね。
今:フランケルは産駒が少ないからやってなかったよね。ちょっと解説すると、鮮度時は馬群も対応するけど、基本的には揉まれ弱いL系に分類されるよ。グレナディアガーズなんかも鮮度を失ったNHKマイルC以後は、外差し競馬で好走して、馬群に入ると人気を裏切る形の繰り返しだったように。
亀:前走との枠の違いも「危険な人気馬」の基本ですね。外枠で好走した後の内枠や、その逆とか。
今:ハーツクライは外枠が危なくって、逆にフランケルは内枠が危ないわけだね。
亀:2着の7番人気ミシシッピテソーロは凡走後の短縮、3着の11番人気ヤマニンデンファレも凡走後の短縮だったんですよ。このリズムですよね。短縮ショックのやり方を信じて三日目くらいの人とかの方が気楽に当てられそうなレースです(笑)。
「凡走後の短縮を買って、短縮で激走した後の人気馬を切る」。この単純作業だけを強く信じれば儲けられるわけですから。
今:短縮を知って、純粋に受け入れている時期だね。
亀:ええ、法則を強く信じたての頃の方が恐れを知らないんで、当たるもんなんですよねぇ。そこから競馬の怖さを知ると、逆に難しくなるわけですが。
今:いろんなことが見えてくると、スッと手が出ないときもあるのが人間だからね。2年目のジンクスとかと同じで。
亀:競馬の予想ってなかなか、うまくならないんですよね(笑)。あと、マンドローネは前走がモレイラだったんですよ。だから、短縮のハーツクライを動かし切れた。今回は乗り替わりで余計に危なかったです。これはルメールの飛ぶパターンです。
今:ハーツクライの難しさが出たレースだったわけだ。ところで、「当日どうなったら難しさが出て駄目になるか」は予め分かるんだよ。
亀:というと?
今:クイーンCにも人気のハーツクライが出てたでしょう?
亀:サフィラが惨敗しましたね。
今:あの馬は前日に、「こういう馬体重で出て来たら注意」という感じで警告しておいたんだ。
亀:おお! 当日の体重はオッズへの影響度が少ない割には影響度が高いファクターなので、知っておくとかなり有効ですよね。短縮ショック以上の秘密兵器ともいえそうです。一体どうなったら危ないのですか?