Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第107回目のトークテーマはエスケンデレヤ&ニューイヤーズデイ。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
今井雅宏(以下、今):7/6(土)の福島メイン・鶴ヶ城Sはショウナンライシン本命で、馬単200倍を3点目で的中したよ。エスケンデレヤ産駒で単勝は21倍も付いたよ。
亀谷敬正(以下、亀):父ストームバード系が1~3着独占でしたね。
今:エスケンデレヤはこれまで解説してなかったから、せっかくなんで穴のポイントを簡単に解説しておこう。基本的に揉まれ弱くて、父系から体力と量があるから延長向きなんだよね。
亀:データ的にも強烈ですね。延長が単勝回収率122%、複勝回収率139%で、短縮は単勝回収率35%、複勝回収率67%ですか。今回のショウナンライシンも延長ですもんね。
今:しかもダ1600mからなんだよね。スピードとキレがないから、芝スタート、その中でも一番芝に構造が近いダ1600mは苦手なんだ。
亀:苦手条件から得意条件になることに加え、得意ローテでもあって激変したんですね。確かに東京以外のダ1400mも、芝スタートになるのでまだ0勝です。
今:広いコースの芝スタートは合わないよね。それに同馬は前走、後方で揉まれて9着だったんだ。今回は外目の延長だから前走より揉まれにくいわけだよね。それと脚質転換2戦目もプラスポイントだったよ。
亀:何度か話題に出てますよね。脚質転換2戦目は激変するタイミングが多いと。
今:その馬のステージが変わるからね。鮮度を再充填して、心身の柔らかさが戻る可能性が出てくる。
亀:トップ厩舎はそれを分かってますよね。福永厩舎は開業して間もないんですが、それを意図的にやって馬を激変させているんですよ。こういう仕事を見ると、調教師としても楽しみです。
今:こんな感じで夏競馬の間はしばらく、まだ見てなかった種牡馬を簡単に見ていく企画をやっていこう。
亀:ということで、今回はニューイヤーズデイも見ていきましょう。ダートの場合は母父欧州型、特にロベルト系との相性が良いですよ。
交流重賞の兵庫CSを勝ったエートラックスは母父がロベルト系のシンボリクリスエス。東京ダートで未勝利、1勝クラスを連勝したランタナヒルズも母父はロベルト系のスクリーンヒーロー。6月の東京ダートで14番人気1着に激走したカーリングホリデーも母父がシンボリクリスエスです。
今:お、確かに亀谷君から貰った血統データベースを見てみると、母父欧州型の回収率は凄いことになってるね(笑)。