Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第116回目のトークテーマは新たに始まるレッドファルクスです。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):レッドファルクスは血統的に同系のアドマイヤムーンに近い感じですね。アドマイヤムーンよりはダート適性が高いです。
今井雅宏(以下、今):アドマイヤムーンにはしぶとい要素もあるんだけど、レッドファルクスもそんな感じがあるね。ただ意外なことに、良馬場の内枠は勝ちきれないんだ。
亀:これは面白いですね。芝の良馬場で4枠以内は80回以上走ってまだ0勝ですか。1~2枠に至ってはまだ連対馬も出ていません。それに比べて5枠より外は既に9勝を挙げているので、かなりの落差がありますね。良に限らず道悪を含めても、2枠以内だとまだ1連対だけです。
今:馬群はあまり嫌がらないタイプだけど、不器用なんだよね。それと瞬時の加速もあまり得意でないから、軽い馬場の内目は捌ききれないケースが多くなっちゃう。同じことは短縮にも言えるよ。
亀:短縮もまだ2連対だけで、一押しを欠いていますね。不器用でスピードがない分、短縮だと間に合わないわけですか。
今:そもそも短縮の2連対って、レッドシュヴェルトが記録した2回なんだよね。つまり他の馬は短縮で連対してないわけだ。
亀:レッドシュヴェルトはレッドファルクス産駒の中で、かなりとっておきの例外的な馬だと思いますよ。ノーザンファーム生産馬で、馬主は東京ホースレーシングですから。それとレッドファルクスは牝系の影響が出やすいタイプなんですよね。
今:引き出し型なわけだ。
亀:ええ。シルバープリペットなんかは、牝系がスタミナ型なので2400mの1勝クラスを勝ち上がったくらいですしね。
今:競馬場別で見ると、広いコースは不器用だから安定感があるけど、なかなか勝ちきれないんだよね。新潟、京都、阪神の内回りは計5勝だけど、外回りだとまだ0勝だよ。東京は3勝してるけど、それも全部さっきのレッドシュヴェルトが挙げたものだから(笑)。