今年もダービーが近づいてきました。この週は、競馬を愛する人誰もが、どこかソワソワしてしまいますね。ダービーデーが「特別な1日」であるのは私たち競馬キャスターも同じ。この日、この週だけは、いつも以上に背筋が伸びる思いがします。
その気分を高めてくれるのが、その年のダービーの記念グッズとして作られるダービーネクタイとピンバッジです。毎年、必ずダービー週の中継で着用することになっていて、中継が終わると、ありがたいことに、そのままプレゼントしてくれます。キャスター歴も長くなりましたので、いただいたダービーグッズが結構たまったのではないかと思い、この機会に並べてみました。競馬キャスターの特権です。大切にします。
さて、3月の東北での地震の影響で、福島と新潟の開催が1週ずれたことにより、今年のダービーデーは3場開催で行われます。ダービーデーに3場で競馬が行われるのは、東日本大震災の影響で大幅な日程変更があった2011年以来11年ぶりです。その意味で、今年のダービーデーは特に「特別な1日」になります。
ダービー当日のスケジュールは、朝一番の東京1レースがいつもより早い9:40発走になるほか、15:40発走のダービーの後、新潟メインが15:55、中京メインが16:05に発走になります。さらに最終12レースは新潟→中京→東京(目黒記念)に順番が変わるなど、かなり変則になりますので注意してください。
去年はフルゲートが18頭になって以降、初めて出馬投票段階からのフルゲート割れが起きてしまいましたが、今年は22頭が登録。持ち込み馬、輸入外国産馬含め2019年に生産されたサラブレッド7522頭の頂点を決める大舞台で、選ばれし18頭の優駿たちは、どんなレースを見せてくれるのでしょうか。89代目のダービー馬が誕生する瞬間を、しっかりこの目に焼き付けようと思います。
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大澤幹朗
1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。