今年も残すところ20日あまり。2022年にこの世を去った名馬たちを2週に渡って偲びます。
▼キョウエイボーガン 1月1日 33歳没(蹄葉炎の悪化により安楽死)
1992年のG3・中日スポーツ賞4歳S、G2・神戸新聞杯の優勝馬。菊花賞で3冠がかかったミホノブルボンに鈴をつけた馬。フォスターホースとして余生を過ごした。
▼ワグネリアン 1月5日 7歳没(多臓器不全のため)
2018年「平成最後の東京優駿」を制した第85代日本ダービー馬。デビュー22年目、19回目のダービー挑戦だった福永祐一騎手に「ダービージョッキー」の称号をもたらし、落馬による大怪我でダービーを勝利することなく騎手生命を絶たれた父・洋一さんの代から続く「福永家の悲願」を叶えた。胆石が胆管に詰まったことによる多臓器不全のため、現役のまま生涯を終えた。
▼テレグノシス 1月30日 23歳没(病気のため)
2002年のNHKマイルカップを制したトニービン産駒。種牡馬としての代表産駒にマイネイサベル(府中牝馬S、中山牝馬S、新潟2歳S)。
▼タイムパラドックス 2月10日 24歳没(疝痛のため)
2004年のGI・ジャパンカップダート、2005、06年JBCクラシック連覇など、ダートGI級5勝をあげたブライアンズタイム産駒。種牡馬としての代表産駒にソルテ(さきたま杯)など。
▼ビワハイジ 2月25日 29歳没(老衰のため)
1995年のGI・阪神3歳牝馬S優勝馬(2着エアグルーヴ)。繁殖牝馬として、早田牧場時代にアドマイヤジャパン(京成杯、現CMスター)、ノーザンファーム移動後にアドマイヤオーラ(シンザン記念、弥生賞、京都記念)、ブエナビスタ(GI・6勝)、トーセンレーヴ(エプソムカップ)、ジョワドヴィーヴル(阪神JF)、サングレアル(フローラS)など、史上最多となる6頭のJRA重賞勝ち馬を産んだ名繁殖牝馬。
▼ノボジャック 2月27日 25歳没(老衰のため)
2001年、第1回のJBCスプリントを制したフレンチデピュティ産駒。ダートグレード競走は通算8勝。種牡馬としての代表産駒に岩手で活躍したラブバレットなど。
▼ピンクカメオ 4月28日 18歳没(病気のため)
2007年のNHKマイルカップを18頭中ブービーの17番人気で制したフレンチデピュティ産駒の牝馬。同レースではシンガリ18番人気ムラマサノヨートーが3着に入り、3連単973万9870円は、現時点でGIにおける3連単歴代3番目の高配当。アパパネ、アーモンドアイ、アカイトリノムスメ、サークルオブライフなど、牝馬の活躍馬が多い国枝栄厩舎初の牝馬のGI馬。
2022/12/08 (木)
2022年に旅立った名馬たち・前編/大澤幹朗の競馬中継ココだけのハナシ
- 2024/10/10 (木) 第103回凱旋門賞の備忘録/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
- 2024/10/03 (木) “悲願”に終止符を/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
- 2024/09/26 (木) 競走馬の時速/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
- 2024/09/19 (木) 少し早くて少し詳しい凱旋門賞展望/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハ…
- 2024/09/12 (木) 愛チャンピオンSのみどころ/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
大澤幹朗
1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。