野球の侍ジャパンがやってくれました! ベースボールの母国アメリカを決勝で破っての世界一。本当に感動しました。まさか大谷翔平選手の“二刀流”が決勝で見られるとは思いませんでしたよね。
さぁ、この勢いに乗って、今度はドバイワールドカップデーです。日本時間の25日深夜から26日の未明にかけて、UAEドバイのメイダン競馬場で行われる諸競走に、今年は昨年の22頭を上回る史上最多27頭の日本調教馬が参戦。芝・ダートの垣根を越えた“二刀流”の競走馬など、「侍ジャパン」に負けない豪華メンバーが競馬の世界一を目指します!
1着賞金696万米ドル(約9億1872万円。1ドル≒132円で換算)のメインレース、ドバイワールドカップには、2017年の4頭を大きく上回る歴代最多8頭の日本調教馬が大挙して出走します。獲得賞金歴代世界最高を狙うパンサラッサ、ジャパンカップ優勝馬のヴェラアズール、皐月賞馬ジオグリフといった芝のトップホースに、フェブラリーステークス連覇のカフェファラオ、さらにはテーオーケインズとジュンライトボルトの2頭のチャンピオンズカップ優勝馬。東京大賞典、川崎記念とダートG1級連勝中のウシュバテソーロ、去年のUAEダービーの勝ち馬クラウンプライドと、まさに日本競馬のオールスターです。
芝2410mのドバイシーマクラシックには、昨年、日本調教馬として8年ぶりに優勝したシャフリヤールのほか、年度代表馬イクイノックス、昨年末の香港ヴァーズを制した牝馬ウインマリリンと、強力3頭がラインナップ。
昨年のパンサラッサとロードノースによる同着優勝が記憶に新しいドバイターフには、ダービー馬ドウデュースをはじめ、同じ4歳世代でマイルチャンピオンシップの勝ち馬セリフォス、この世代の有力馬の1頭ダノンベルーガと、このレースで一昨年2着、去年は3着に入っているヴァンドギャルドが参戦します。
日本調教馬にとっては悲願の初勝利が待たれるダート1200mのG1・ドバイゴールデンシャヒーンには、このレース2年連続2着のレッドルゼルをはじめ、フェブラリーステークスを快勝したレモンポップや、サウジからの転戦となるリメイクとジャスティンが出走予定です。
海外馬券発売が行われる上記4レースに加え、昨年、クラウンプライドが日本調教馬としてラニ以来6年ぶりに勝利した3歳馬によるG2・UAEダービーには、芝の2歳G1・ホープフルステークス優勝馬ドゥラエレーデが参戦するほか、ドバイゴールデンシャヒーン連覇のマインドユアビスケッツを父に持つ全日本2歳優駿勝ち馬デルマソトガケや、ゴライコウ、コンティノアール、ぺリエールといった3歳世代のダート有力馬が出走。
G2・ゴドルフィンマイルには、連覇を狙うバスラットレオンをはじめ、、同じくサウジから転戦のラウダシオンやウインカーネリアンといった芝の重賞ウイナーが参戦します。
世界最高レベルのレースをドバイで開催するというシェイク・モハメド殿下の壮大な夢を実現すべく第1回のドバイワールドカップが1996年に行われてから27年。第1回のライブリマウント、第2回のホクトベガ、第3回のキョウトシチーの挑戦に始まり、今年の27頭で、ドバイワールドカップデーの日本調教馬の参戦は、通算で延べ150頭を超えました。
この間、ドバイシーマクラシックは、G2時代の2001年にステイゴールドが優勝したほか、G1昇格後の2006年には先日この世を去ったハーツクライが優勝するなど、4頭の日本調教馬が優勝。
日本が大得意としているドバイターフは、福永騎手を背に6馬身以上ぶっちぎったジャスタウェイや、アーモンドアイ&ヴィブロスのワン・ツー。そしてレース史上初の同着優勝だった去年のパンサラッサなど6頭が優勝。
メインのドバイワールドカップでは、2011年、ヴィクトワールピサとトランセンドがオールウェザーコースでワン・ツー。ダートに戻った近年も、チュウワウィザードが一昨年2着、去年は3着に入るなど、堂々たる成績をおさめています。
土曜の深夜は、最強メンバーで臨む競馬界のサムライたちにエールを送りましょう。レース当日は、グリーンチャンネルの海外中継でお目にかかります!
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大澤幹朗
1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。