競馬キャスター・大澤幹朗氏がお届けする、知れば競馬の奥深さがより味わえる連載『競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ』。今回のテーマは「サラブレッドの里・新冠をたずねて(2) ~優駿メモリアルパーク 優駿記念館~」です。
今月初旬、「競走馬のふるさと」として知られる北海道日高地方の新冠町を訪ねた私は、「サラブレッド銀座」と呼ばれる通りを進み、美しいサラブレッドたちが放牧されている光景を見ながら車を走らせました。
向かった先は「優駿メモリアルパーク 優駿記念館」。
かつてナリタブライアンが種牡馬時代に放牧されていた旧CBスタッドがあった場所で、現在はCBスタッドを譲り受けた優駿スタリオンステーションの運営会社が管理しています。
パークに入ると“平成のスーパーホース”オグリキャップの等身大ブロンズ像が迎えてくれました。
▲オグリキャップ像と優駿記念館
旧CBスタッドのパドックにあった「ナリタブライアン記念館」は2008年に閉館してしまいましたが、優駿スタリオンステーションで繋養されていたオグリキャップの1周忌にあたる日に「優駿記念館」としてオープン。館内には、オグリキャップの貴重な記念品の数々が展示されていました。
▲オグリキャップの記念品の数々
かつて「ナリタブライアン記念館」だった建物の裏手には、立派なナリタブライアンの追悼碑がありました。ナリタブライアンが7年というあまりに短すぎる生涯を閉じてからもう26年の歳月が流れました。
▲ナリタブライアンの追悼碑
メモリアルパーク内には、新冠と所縁のある名馬たちの墓碑も並んでいます。ナリタブライアンは母パシフィカスの隣に眠っていました。
▲パシフィカス墓碑
そして、ひときわ多くの供花に囲まれていたのがオグリキャップのお墓でした。さすがは稀代のアイドルホース。今でも人気がすごいなぁと感心しながら墓石を見てハッとしました。
▲オグリキャップの墓碑
この日、7月3日はオグリキャップの14回目の命日だったのです。
私を競馬に夢中にさせてくれたオグリキャップの命日にお墓参りができるとは奇遇な幸運でした。在りし日の姿を思い、心からの感謝を込めて手を合わせてきました。
※優駿メモリアルパーク 優駿記念館
北海道新冠郡新冠町朝日276-3