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競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ
2025/01/16 (木)

オオサワ的・2024競馬大賞/競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ

競馬キャスター・大澤幹朗氏がお届けする、知れば競馬の奥深さがより味わえる連載『競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ』。

今回のテーマは「オオサワ的・2024競馬大賞」です。



先週「2024年度JRA賞」の調教師・騎手部門と競走馬部門、馬事文化賞の各賞が発表されました。

新聞・放送の競馬記者の投票によって決まる競走馬の各賞については毎年議論になります。その基準は難しく、たとえば今回3部門で2位の票を得たフォーエバーヤングは「特別賞」ということになりました。

以前、当コラムでも書いたのですが、個人的には違う角度から選ぶ賞があったらいいのにな・・・といつも思っています。団体の垣根を越えて選出する日本プロレス界のアワード「東京スポーツ新聞社制定・プロレス大賞」のように・・・。(2023.2.2「もしも、こんなJRA賞があったら・・・」)

というわけで「プロレス大賞」を参考にした「オオサワ的・2024競馬大賞」各賞の発表です!


★MVP
・競走馬:フォーエバーヤング

サウジダービー・1着、UAEダービー・1着、ケンタッキーダービー・3着、ジャパンダートクラシック・1着、BCクラシック・3着、東京大賞典・1着。中東、米国、地方(大井)での6戦で残した成績は日本競馬の歴史に残る輝かしいものだった。


・騎手:クリストフ・ルメール騎手

3月のドバイターフにおける落馬事故で肋骨と鎖骨の骨折、肺に穴が開く外傷性気胸という大けがを負ったにも関わらず、1か月余りで復帰。チェルヴィニアで優駿牝馬、アーバンシックで菊花賞優勝。5月にはJRA史上初となる騎乗機会11連続連対を達成。史上最少騎乗回数でのJRA通算1900勝を達成。1か月以上の戦列離脱期間があったにも関わらず、早々に2年連続年間最多勝を決めるなど圧巻の成績だった。


★年間最高レース:ジャパンカップ

スローペースでタイムが平凡だったため選考をためらったが、オーギュストロダン、ゴリアット、ファンタスティックムーンという欧州の一線級3頭が揃って来日するなど錚々たるメンバーだったことから選出。


★最優秀タッグ:ドウデュース&武豊騎手

上がりで32秒台を出すほど、本来はマイラーなのではないかと思わせるドウデュースをしっかり折り合わせて脚を溜め、その能力を最大限発揮し、秋2戦のように不可能な位置から差し切ることができる鞍上は武豊騎手以外にあり得ない。それぞれにとって不可欠なパートナー。


★殊勲賞
・競走馬:テンハッピーローズ

初の重賞勝ちがGIとなったヴィクトリアマイルは15頭中14番人気の低評価を覆す金星。デビュー21年目の津村明秀騎手や天白オーナーに初のGIタイトルをもたらし、BCマイルでも見せ場十分の4着となった。


・騎手:菅原明良騎手

宝塚記念をブローザホーンで勝利しGI初制覇。21世紀生まれ(2001年)の騎手として初のGIジョッキーに。10月にはコーフィールドC、ブリーダーズカップ、メルボルンカップと世界を転戦。ワープスピードで挑んだメルボルンカップではハナ差の2着と健闘した。


・調教師:田中博康調教師

自身最高の年間46勝を挙げ、関東リーディング2位。JRA賞の最高勝率調教師(.239)と優秀技術調教師の2部門を獲得。レモンポップはマイルCS南部杯、チャンピオンズCをそれぞれ連覇。ローシャムパークでのBCターフ・2着も光った。


★敢闘賞
・競走馬:ウィルソンテソーロ

佐賀でのJBCクラシックでJpnIを初制覇したほか、帝王賞、コリアカップ、チャンピオンズカップ、東京大賞典で2着。特に秋は前例のない4戦のローテーションの中、レモンポップやフォーエバーヤングにあと一歩まで迫るタフネスぶりだった。


・騎手:北村友一騎手

11月には東スポ杯2歳S(クロワデュノール)、京阪杯(ビッグシーザー)、ステイヤーズS(シュヴァリエローズ)と3週連続重賞勝ち。暮れのホープフルSではクロワデュノールで2020年有馬記念(クロノジェネシス)以来4年ぶりのGI勝利。2021年の落馬による大けがから復帰して以降では最多となる年間59勝を挙げた。


・調教師:須貝尚介調教師

夏の札幌開催ではマジックサンズで札幌2歳Sを制するなど、12勝の荒稼ぎで札幌リーディングおよび函館開催分も含めた北海道リーディングを獲得。アルテヴェローチェでサウジアラビアロイヤルCも勝利するなど、去年の勝ち星を大幅に伸ばし自身最多の年間55勝を挙げた。


★技能賞
・競走馬:ソウルラッシュ

マイルCSで悲願のGI制覇。今年はマイラーズC・1着、安田記念・3着、富士S・2着、香港マイル・2着と常に上位の安定した成績。次点ナムラクレアとの接戦を制して選出。


・騎手:佐々木大輔騎手

スタートや馬場読みがうまく、ローカルで実力が光る若手の技巧派。3年目となった2024年は7月の函館2歳S(サトノカルナバル)で重賞初勝利をあげると、札幌2歳S(マジックサンズ)、サウジアラビアRC(アルテヴェローチェ)も勝利し、全て違う馬で2歳重賞3勝。2月の落馬による胸椎骨折の大けがや、スマホ使用による騎乗停止があったにもかかわらず、自身最多の年間77勝を挙げた。


・調教師:矢作芳人調教師

地方・海外を合わせ年間61勝を挙げ、2年ぶり6回目のJRA賞最多勝利調教師を獲得。A.オブライエン厩舎流の縦列調教導入も話題となるなど、新たな挑戦にも余念がない。フォーエバーヤングの国内外での活躍はもちろん、欧州遠征もあったシンエンペラーの成績もダービー・3着、ジャパンカップ・2着同着など見事。2025年も藤田晋オーナー、坂井瑠星騎手とのチームに、ますます期待が膨らむ。


★新人騎手賞:高杉吏麒騎手

50勝には届かなかったが48勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手賞を獲得。北海道シリーズでは武豊騎手と2勝差の15勝を挙げたほか、中京で11勝、京都でも8勝など、場を問わずに白星を積み重ねた。


…というわけで、あくまでも私の主観で選ばせてもらいました。皆さんだったらどの人馬を選びますか?

JRA賞やNARグランプリにはない賞を自分で選ぶ作業ってとても楽しいので、ぜひ皆さんも仲間と鍋でも囲みながらやってみてください。「高額配当演出賞」「最優秀最終競走賞」などなど独自の賞をつくってもおもしろいかも!

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大澤幹朗 近影

大澤幹朗

1973年9月22日生まれ。千葉県出身。IBC岩手放送アナウンサー時代に岩手競馬のレース実況に携わり、メイセイオペラら名馬と出会う。2003年にフリー転身後、2006年よりグリーンチャンネル中央競馬中継キャスターに。2013年からは凱旋門賞など海外中継も担当。そのほか、WOWOWヨーロッパサッカー実況アナウンサーとしても活動中。

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