★今週の重賞ピックアップ★
9月4日 新潟11R 新潟記念(芝2000m外)
新潟記念は新潟芝2000mで施行。日本で唯一のコーナー2つの2000m戦で、初角となる3コーナーまでは948m。向正面直線のポケット発走から、長い長い距離を使っての先行争いになるので、内外の有利不利は考えなくてよいでしょう。開催最終日なので馬場の内側が荒れている点を考慮すれば、4コーナーまでに外に出せる馬が、スムーズにレースを運ぶことができそうです。
登録メンバー18頭中、前走の通過順位に3番手以内があるのは4頭。その割合は低く、ポジション的には前に位置する馬が有利。また、メンバーを見渡すと、道中10番手以降で進めている極端な差しタイプが多い点に目がいきます。前に行くグループと後方待機グループに分かれるため、展開的には、その間の好位~中団を取った馬が恵まれそうです。
最もポジション取りで恵まれそうなのが、前走の鳴尾記念で5番手からレースを進めたカイザーバローズ。有利なポジションから運べる上に、2走前に新潟でしっかり結果も出しています。あとは、想定オッズとの兼ね合い。比較的、人気になりやすいタイプなので、期待値が取れるかは微妙です。
フォワードアゲンも有利なポジションに収まれそう。前走は5番手から差す競馬でした。今回は昇級戦になりますが、斤量4キロ減で距離延長と、行き脚がつく要素が揃っています。かなりの人気薄が見込まれているので、その想定通りなら狙う価値があります。
後方待機組はポジション争いでゴチャつきそうなので、道中で動ける機動力が活きます。前走の函館記念で、道中11番手から3番手まで押し上げたサンレイポケットの脚力はなかなかのもの。上位争いは必至でしょう。
また、1番人気が見込まれるヒートオンビートも、前走の七夕賞では4コーナー前から動いて2着と及第点の内容。引き続き有力です。
前に行く組なら、ラジオNIKKEI賞を勝ったフェーングロッテン。斤量53キロのここは、引き続きチャンスでしょう。人気になりにくいタイプでもあります。
前走、4角3番手から七夕賞を完勝したエヒトは、想定人気をみる限り、ここも手頃な人気にとどまりそう。前走で0.4秒差をつけたヒートオンビートとのオッズ差を考えれば、再度、狙う手は十分にあるでしょう。
期待値の取れそうな穴馬が揃いました。夏の新潟の掉尾を飾る戦いは、馬券的にも見逃せない一戦になりそうです。
【枠順確定後注目馬】
4サンレイポケット
6カラテ
7ゴールドスミス
8ディアマンミノル
9エヒト
12フォワードアゲン
13カナリキケン
14コトブキテティス
前に行ける馬がばらけて入ったここでは先行馬有利で考える。ハンデ戦で難解な1戦。オッズも割れており高配当も期待出来る。
なお、最終結論および買い目は『競馬放送局』をご覧ください。
■みねたの金言44
『人気馬から、組み合わせで利益を出す考え方』
★ピックアップレース★
8月20日 小倉9R 足立山特別(芝2000m良)
◎4リカンカブール
○3シゲルローズマリー
▲2サンライズエース
△10タガノバルコス
買い目
単勝 4 2000円
ワイド 4―3・2 各1500円
馬連 4―3・2 各1200円
3連複 4―3・2―3・2・10 各900円
─予告通り、今回は券種ごとの狙い方や印の意味などについて伺っていこうと思います。先週の土日も継続したので、◎の単勝回収率が7週中6週プラスとエグいことになっているのですが、まずはその単勝の狙い方から教えてください。
みねた) 当然ながら、勝ち切るような馬ですよね。『競馬放送局』で出している勝負レースは、的中率も重視して人気どころを選ぶことが多いので、1番人気を負かし得る上位人気馬というパターンが多いかもしれません。
─確かに、8月20日、21日で単勝的中の4レースは、それぞれ3.5倍、2.5倍、4.3倍、3.3倍でした。
みねた) 断然人気馬は期待値が出ません。以前にもお話ししましたが、1.5倍の馬は投資額に対してプラスになるのは0.5ですが、3.0倍の馬は2.0。1.5倍と3.0倍では、見た目のオッズの差は2倍ですが、プラスになる部分の比較は4倍ですから、利益の出しやすさが全然違うんですよ。
─ついつい、「3倍の単勝なんて…」と思ってしまいそうです。
みねた) そう思う人が多いからこそ、オッズが甘くなるんです。今現在、予想界のトレンドは10倍前後狙いですよね。実際にこの辺りのオッズ帯が期待値を取りやすいのは確かですが、そこを狙う人が多くなれば過剰人気になって期待値は失われます。
─予想家さん目線で考えると、「3倍のオッズを当てても宣伝にならないしなー」ってなりますもんね。
みねた) トレンドの逆をいくことが勝利への近道ですから。それに、2番人気・単勝3倍みたいな馬でも、他の馬と組み合わせることで爆発が見込めるので、十分に回収できます。
─8月20日の小倉9Rでは、1番人気のリカンカブールに本命を打っていました。
みねた) これはG2の京都新聞杯4着から4階級落ちの1勝クラスでしたからね。先行馬が揃った一戦での短縮ローテも有利で、これだけ抜けていれば2.5倍でも十分に期待値が取れると考えました。しかも、これだけ信頼度の高い◎が1頭いれば馬連も絞れるんですよ。金言3「馬券が上手くなりたいなら、少頭数レースこそ勝負せよ」に通じる内容です。
─えーっと、18頭立ての単勝で勝負できるなら、28通りある8頭立ての馬連でも勝負できるよね、という話ですよね。
みねた) それです。11頭立ての単勝は11通りで、馬連は55通りですよね。このレースのリカンカブールのように、2つの席の1つを確実に占める馬がいたら、あとはもう一回10分の1の単勝を当てるだけなので、回収率は出ます。ただ、相手を間違えて単勝しか当たらなかっただけで。
─8番人気のサトノマジェスタが2着でした。
みねた) この馬を相手に取れなかったのは読みが甘かったです。先行馬が揃ったレースで強い先行馬に◎を打っているなら、シンプルに2頭目は差し馬に寄せるべきだったかもしれません。
─3連複の印、買い目構築についても教えてください。
みねた) ◎は単勝で期待値の取れる馬です。2列目相当の○▲△は期待値と展開の両面から期待値を取れる馬です。わかりやすく言えば、◎が勝ち切った時、一緒に馬券圏内に入りそうな穴馬、ですね。3列目は何がきてもおかしくないので、組み合わせで期待値を取るために「単体では期待値が取れなくて展開も恵まれないけど強いから来れる」みたいな馬も入ります。
─3連複という券種の位置付けは? 9~12点ぐらいに絞ることが多いですよね。
みねた) 大勝ちするための馬券です。◎から○▲△へのワイドでも期待値が取れている上で、そこから9~10頭要らない馬を削った馬券が3連複なので、期待値が出るのは道理です。ただ、3連複に絞ってしまうと的中率が下がってしまうので、単勝、馬連、ワイド、3連複と併用して的中率と回収率のバランスを取っています。
─やっぱり適度に当たらないとつまらないですもんね。
みねた) お客さんが望む形で勝つということも責務だと思っています。回収率だけを追うなら、◎の単勝だけでもいいし、相手を○▲△だけに絞るのも手でしょう。ただ、当てて欲しいというニーズがある以上、☆や注まで馬連の相手にして的中率の担保も考えるし、買い目をバラけさせることでオッズへの影響を減らす工夫も必要です。
予想配信者として、どんなニーズに対しても応えられる存在であるために出来る限りの努力はしたいですからね。