★今週の重賞ピックアップ★
10月30日東京11R 天皇賞・秋(芝2000m)
天皇賞・秋は東京芝2000mで施行。初角となる2コーナーまで126mしかなく、内枠有利、外枠不利のコースとしてよく知られていますね。
今年の登録メンバーで、前走の通過順位に3番手以内があるのは6頭。クラスが上がるほど差し有利、差し馬の比率が高くなりがちなので、15頭中6頭というのはなかなかの比率です。それに加えて、ここは札幌記念に引き続いて、現役屈指の逃げ馬であるパンサラッサとジャックドールが登場。そこにバビットも加わって、先行争いは激しいものになるでしょう。ヨーイドンの競馬にはならないので、ハイレベルな戦いとなりそうです。
しっかり差せる馬という観点で、「想定オッズが甘いなぁ」と感じるのはジオグリフ。皐月賞馬でありながら、3頭いる3歳馬では最も人気薄になりそうです。ダービーは距離が長かった印象で、2000mに戻るのは言うまでもなくプラス。共同通信杯や皐月賞では道中で一旦、位置取りを下げているように、若干、エンジンの掛かりが遅いタイプなので、ペースが流れやすいGIの方が向きます。適距離ではなかったダービーの7着で大きく人気を落とすのであれば、絶好の狙い目といえるでしょう。
今回は、古馬の大将格シャフリヤールと3歳勢の対決が注目ポイントとなりますが、各馬、ここが秋の始動戦であり、世代間比較は不明。その点がこのレースを難解にしています。
イクイノックスは皐月賞、ダービーともに大外枠で2着。皐月賞はぶっつけローテでもありました。能力の高さは間違いありませんが、1番人気想定となると、売れ過ぎの感は否めません。
今回、展開的に最も向きそうなのはシャフリヤール。実績的にもここでは最右翼の存在です。ただ、海外帰りの初戦にしては、あまりオッズが甘くなっていない印象なのがどうか。
想定オッズが実績に対して歪んでいる分、「このオッズなら狙える」という穴馬がチラホラ。前走G3を0.8秒差で圧勝したマリアエレーナ、春に同距離のGI大阪杯を制しているポタジェなど、想定通りの単勝40倍前後なら、十分に狙う価値があるでしょう。
あとは、当日のオッズが想定通りなのか、全く違うオッズになるのか? 枠順と並び、そして当日のオッズによって、狙い目がガラリと変わるレースになりそうです。
【枠順確定後注目馬】
1マリアエレーナ
2カラテ
3パンサラッサ
4ポタジェ
5ダノンベルーガ
6ジオグリフ
7イクイノックス
11レッドガラン
スタートから最初の2コーナーまでの距離が短く先手争いで内枠有利に働きやすいコース。内に入った1マリアエレーナや3パンサラッサは競馬がし易い。人気の3歳馬も強いがオッズ比較で展開の向きそうな大穴馬から馬券は組み立てた。
なお、最終結論および買い目は『競馬放送局』をご覧ください。
■みねたの金言52
みねた流資金管理術3
─3回にわたってお届けした「みねた流資金管理術」も今回で最後。前回からの予告通り、資金管理する意味、さらには勝負レースに乗る際の具体的なアドバイスをいただきたいと思います。まずは資金管理をする意味についてですが。
みねた) ルールに基づいて買うと検証ができます。一定期間を経て、資金が減っていれば回収率が100%に達していないことがわかります。行き当たりばったりで買っていると、そもそも、その予想法がプラスなのかマイナスなのかさえも判断できません。たまたま倍賭けしたところが当たってプラスになっているというケースもありますよね。
─確かに、追い上げとかマーチンゲールとか、外れたら賭け金を増やしていくやり方だと、予想法の中身とは関係なく勝てたりしますよね。
みねた) それらの方法は、ハッキリ言って下手でも勝てますからね。基本的には負けないけど、一回の負けで全てが終わる。99%勝てるけど、1%をひいたら破滅です。死ぬまで運が良ければ負けずに済むかもしれませんが。
─1%の確率なら、ひかずに逃げ切れそうな気もしてしまいます。
みねた) ずっと競馬をやっていれば1%なんて簡単にひきますよ。確率が収束していく過程を体感するために、まずはスロットを打ってみるのをオススメします。試行回数を稼ぎやすくギャンブルの理不尽を思い知ることができますから(笑)。
─競馬に勝ちたければスロットを極めろ、金言出ましたね。ちなみに、みねたさんがスロットで体験した一番の理不尽は覚えていますか?
みねた) ハナハナの全6イベント(全台設定6確定のイベント)で、周りも出ていて自分も出ていて…という状況から、1400回ハマり→1200回ハマりを食らったことがあります。ボーナスの合算確率が142分の1ぐらいなので、10倍ハマり、8倍ハマりの連発ですね。競馬でこれをやられたら大変なことになりますよ。
─10倍ハマりということは、単勝17倍が17回に1回当たる回収率100%の人でも、170レース外れるということですよね。そして1回当たった後に、8倍ハマりだと再び136連敗。
みねた) 1日24R~36Rしかない中央競馬で10倍ハマりを引くと3週間当たり無し。それが有り得るということです。もし170レース続けて外している人がいたら、周りからは「下手くそ」としか思われないですよね。でも回収率100%超えの理論でも、それは普通にあり得ることなんです。
─スロット店で、設定6で1400回ハマりを食らっているプロに対して「下手くそ」とは思わないですもんね。競馬だと、1日当たらないだけで、全然当たってないような印象を持たれがちですが。
みねた) スロットで理不尽なハマりを経験していると、下ブレの存在を実感できるし、安易に「あいつは逆神だ」「下手くそだ」とは言えなくなりますよ。
─つい、熱が入り過ぎてしまいましたが、紙幅の都合もあるので、そろそろ「勝負レースに乗る際の具体的なアドバイス」についてもお願いします。月の競馬資金5万円=年間60万円の予算があると設定した場合…。
みねた) 資金の枯渇という心配があるなら、1レースあたり1%の投資は大きいので、0.5%の3000円ぐらいが妥当でしょうか。今、お話しした連敗確率を考えると200回でも不安はありますが。本音を言えば、まずはガムシャラに600万円ぐらい貯めて、0.1%で6000円使えるのが理想ですが、それを言い出したらキリがありません。
─ですね(笑)。なので60万円の予算でお願いして、1レース3000円なら、どう買いましょう?
みねた) 全ての券種で期待値が取れるものを載せているので、どう乗ってもらってもいいのですが、資金の枯渇を心配するレベルの資金力なら、的中率と回収率のバランスを考えて、単勝とワイドだけでもいいかもしれません。しっかりと回収率を取り切りたいなら、3連複は入れて欲しいですね。3連複は最も回収率が出るので。
─3連複も押さえるとなると、勝負レースで3連複の買い目は大体12点ぐらいだから、100円ずつでも1200円かかります。
みねた) その場合、単勝1000円、ワイド800円、3連複1200円、といった感じになりますね。資金の不安があるなら、収束までに時間の掛かる3連複は諦めて単勝1000円、ワイド2000円にするとか。
先週(10月22日、23日)は勝負レースの買い目が奮わず、「全然当たらない」というお叱りを受けたのですが、◎の単勝回収率は110%で、直近4週で3週プラスになっています。的中率を重視するのであれば、収束する為の期間が短い単勝のみにするという手もあります。中央競馬に関しては単勝で回収率が出るようなレースを選んでいますが、単勝だと1200円が20万になるような大爆発は無いので物足りなく感じる人も多いでしょう。そのあたりは、ご自身の予算や考え方次第です。
─みねたさんの個別指導塾でレッスンを受けているみたいです。ただ、どう買えばいいの? どう乗ればいいの? という質問はめちゃくちゃ多いので、とても参考になりました。
みねた) 繰り返しになりますが、トータルで負ける前提で予算を考えるのはやめましょう。あとは、ギャンブルで勝った時に無駄遣いをしたり、気が大きくなって賭け額を増やさない。馬券を買うための資金を貯めておく事も実力の内。資金管理というと大げさですが、これらを意識するだけでも、だいぶ収支が変わってくると思いますよ。