★今週の重賞ピックアップ★
2月5日東京11R 東京新聞杯(芝1600m)
東京新聞杯は東京芝1600mでの施行。初角となる3コーナーまでは500m以上と長く、先行争いにおける内外の有利不利は小さなコースです。
登録馬19頭中、前走の通過順位に3番手以内があるのは4頭。そのうちの1頭ゴールデンシロップは現状、除外対象です。展開想定からはスロー濃厚で、前にいける馬、もしくは自力で動いていける馬が良さそう。前出の先行候補4頭はいずれも人気薄なのが、なんともそそられます。
前走、マイルCSで2-1から13着だったのがファルコニア。マイルCSは勝ち馬セリフォスが4角13番手、2着ダノンザキッドも4角9番手という差し決着で、展開が向かない中での1.1秒差は悲観する内容ではありません。今回は、前走二桁着順、G1からG3への二段階の格落ちに加えて展開のアシストもありそうで、期待値はとりやすいでしょう。
プレサージュリフトは、前走の京都金杯を4角3番手から3着。G1を3戦続けて走った後にG3で0.2秒差と、しっかり能力上位をみせています。
エアロロノアは前走の京都金杯で8-6-5から2着。今回の展開想定を考えると自力で動いていけるのは魅力で、2走前のマイルCSは0.4秒差・7着という期待値の取れそうな負け方。今回も中位人気にとどまるようなら、絶好の狙い目となりそうです。
大穴ならピースワンパラディ。前走は道中で脚をためる競馬で、展開面の恩恵は少ないかもしれませんが、想定オッズ80倍超なら、展開面に目を瞑って狙う手も。
上位人気が予想されるナミュール、ジャスティンカフェはともに道中で脚をためる追い込み型。展開的には向きそうにありません。とはいえ、ともに格上条件で善戦を続けており、能力上位なのは間違いなく、特にナミュールは不器用なタイプなので、ワンターンの1600mという条件はよいでしょう。
人気馬は、能力で馬券圏内には食い込んできそうですが、脚質的に頭を取りこぼす可能性のありそうなタイプ。展開も向きそうな穴馬も多く、買い目構築も含めて、検討し甲斐のあるレースです。
なお、枠順確定後の最終結論および買い目は『競馬放送局』をご覧ください。
【枠順確定後注目馬】
3ジャスティンカフェ
4ピンハイ
7タイムトゥヘヴン
10ピースワンパラディ
12シュリ
15ナミュール
16プレサージュリフト
前に行ける馬が有利な組み合わせで力のある馬と展開の向く馬にギャップのあるレース。能力で何とかなりそうな15ナミュールとジャスティンカフェは重い印を打ちたいが本命は穴馬の一撃に期待したい。
■みねたの金言65
『期待値追求とコラムを書く理由』
──これまでの連載で、「パリミュチュエル方式」について語っていただきましたが、ユーザーの方から、「手の内を教えてしまうと期待値を取れなくなってしまうのに、なぜコラムを書かれているのですか?」という質問が届きました。
【第65回】東京新聞杯展望&期待値追求とコラムを書く理由/馬券師・みねたの金言
- 09/20 (水) 【第98回】神戸新聞杯展望&2歳戦は「なぜ、人気がないのか?」からのアプ…
- 09/13 (水) 【第97回】ローズS展望&出馬表という上質のミステリー/馬券師・みねたの…
- 09/06 (水) 【第96回】セントウルS展望&世代限定戦と古馬混合戦/馬券師・みねたの金言
- 08/30 (水) 【第95回】新潟記念展望&芝デビュー馬をみくびるな/馬券師・みねたの金言
- 08/23 (水) 【第94回】キーンランドC展望&前走位置取り×前走距離で展開読みの精度を…

みねた
全てのファクターは展開に帰結すると考え、枠、脚質、能力、不利、ハイレベル、様々なファクターから「展開」を予想し、回収率が高くなるであろう馬を選び出す。軸が決まれば馬券の構築にも力を入れ、「展開」により両立しにくい馬券等を省く。サイト『競馬放送局』にて週末の勝負予想を公開中。