今週の当欄でイチ押し馬として取り上げる予定だった金成厩舎のハイエスティーム(牝、父ディープインパクト、母シアードラマ)が1週前追い切り後にスクミのような症状が出て、今週のデビューを回避。
ウッドでの1週前追いの動きは抜群で、加山助手も『いいスピードがあって動きも素軽い。乗り味も良くて本物のディープ産駒っぽいですね』と素質を高く評価していただけに残念でなりませんが、美浦、新潟ともに酷暑ですし、無理せず成長を促す意味でのいい休養と捉え、秋以降の復帰を楽しみに待ちたいと思います。
一方で先週は新潟2歳S(8月29日=芝1600m)に向けてアライバル、クレイドルといった有力馬たちが続々帰厩。栗東からもデビュー戦を快勝したオタルエバー、セリフォスなどが参戦を表明し、例年以上に好メンバー揃いとなりそうですが、個人的に最も注目しているウインピクシス(牝、父ゴールドシップ、母コスモアクセス)も上原厩舎に戻ってきました。
▲上原厩舎のウインピクシス
早速、様子を見に厩舎に行くと、猛暑のなかでも穏やかな表情でたたずむ姿に癒やされます。平田助手は『この暑さだから仕上がり過ぎていると状態を維持するのが難しいけど、適度に緩さがある状態で戻って来たので、レースの頃には、いい感じに仕上がりそうだね』と順調な様子にひと安心。
新潟2歳Sに向けて有力馬が続々帰厩、ウインピクシスも元気に戻ってきました! /東スポ・松井記者の“若駒”生情報!
- 08/02 (火) アヴニールドブリエ、ブレイディヴェーグなど宮田厩舎の素質馬が続々スタ…
- 07/26 (火) 国枝厩舎はモリーダーリンでリベンジ。オークスで楽しみなウインアイオラ…
- 07/19 (火) 国枝厩舎の真打シュバルツガイスト登場。アスクメークシェアも札幌デビュ…
- 07/12 (火) 今年の函館ラストとなる新馬戦はヒラリ、キングズレインなど素質馬揃いで…
- 07/05 (火) 武井厩舎の三銃士はいずれも初戦から好勝負必至で3連勝の期待大/東スポ・…

松井中央
中学時代に天皇賞・秋を勝利したヤエノムテキの美しさに魅了され、さらに初代ダビスタに夢中になり競馬にのめりこむ。映像制作会社に就職後は海外映画などの字幕、吹替制作に携わるも、競馬の夢を諦め切れず東京スポーツへ転職。広告局~レース部内勤を経て2019年、40代にしてトレセンデビュー。馬券の主戦場は2、3歳戦の午前中のレース。自転車でトレセンの北、南の馬場を奔走し得た情報に馬場傾向と血統適性を組み合わせ、激走馬を日々捜索中。