『名馬に学ぶ馬券術』に続く田端到氏による連載『王様と姫様の金満馬券王国』。王様と姫様が重賞レースを振り返りながら、今後に役立つ馬券術を見つけていきます。
今回のテーマは「天皇賞・春とリオンディーズ産駒の特徴」です。ぜひお楽しみください!
<キャラクター紹介>
王様:血統とローテーションを重視する。馬券名人として鳴らしたが、最近はヒモ抜けが多い。
姫様:競馬キャリアは10年くらい。ジョッキーと枠順に詳しい。川田と横山ファミリーが好き。
姫様:天皇賞・春、感動しました! テーオーロイヤル快勝、菱田裕二騎手がG1初勝利です!
王様:何がそんなに感動したの。安い馬券でも当たったか。
姫様:見ましたか、菱田騎手のジョッキーカメラ。「ほんとにありがとう!」って、テーオーロイヤルをずっとロイ君と呼んで「ありがとう」、「すごいよ、G1だよ、ロイ君」って何度も感謝の言葉をかけていた。あれだけでファンになりました。
▼JRA公式チャンネル
【ジョッキーカメラ】テーオーロイヤル騎乗の菱田裕二騎手ジョッキーカメラ映像
王様:切り替え、早すぎだろう。レース前までは菱田くんを不安材料にあげる声が多かったのに。早杉くんか。
姫様:いいんです! 感動いただき女子の姫ちゃんだから(笑)。王様も馬券のことばかり言ってないで、たまには人や馬を好きになってください。
王様:いいよ、わしは万券いただき男子たばちゃんだから(笑)。
姫様:それで菱田騎手の記事をいろいろ読んでいたら、ほかにも感動したエピソードを見つけました。
王様:京都サンガの下部組織にいた京都男だったとか?
姫様:違います。菱田騎手は毎年、夏は北海道へ遠征していたのに、昨年の夏は子供が生まれたから北海道へ行くのをやめたんだそうです。素敵じゃないですか、仕事より、赤ちゃんのそばにいることを優先するなんて。
王様:そこは同意するけど、別にジョッキーの仕事を後回しにしたわけじゃないだろ(笑)。
それにしても天皇賞・春の騎乗は自信にあふれていたね。ドゥレッツァのすぐ後ろにつけたのはたまたまだったと思うけど、結果的にマークするような形になり、3コーナー過ぎてドゥレッツァの手応えが悪いと見るや、今度は前を行く手応えのいいディープボンドに目標を切り替えたかのように、動いて前へ出て行った。
姫様:ロイ君を信頼していたんでしょうね。「信じて行って良かった」と言ってた。
王様:阪神大賞典の1着馬は春天【3-2-2-2】という通りの、危なげない勝ち方だった。
姫様:王様は「テーオーロイヤルは涼しい季節にしか勝ってない。天皇賞の日は暑い」とか、なんか言ってましたけど。
王様:すまんかった。暑さを気にしたら、逆に暑さにやられたのはドゥレッツァのほうだったらしい。
姫様:レース後、熱中症の疑いという記事が出てましたね。
王様:体調面はわからないけど、中長距離路線の4歳牡馬が低レベルというのはもう疑いようのない結果が出てしまったね。タスティエーラもいいところがなかった。