『名馬に学ぶ馬券術』に続く田端到氏による連載『王様と姫様の金満馬券王国』。王様と姫様が重賞レースを振り返りながら、今後に役立つ馬券術を見つけていきます。
今回のテーマは「オークス回顧とキズナ産駒の東京芝2400」です。ぜひお楽しみください!
<キャラクター紹介>
王様:血統とローテーションを重視する。馬券名人として鳴らしたが、最近はヒモ抜けが多い。
姫様:競馬キャリアは10年くらい。ジョッキーと枠順に詳しい。川田と横山ファミリーが好き。
姫様:オークスはすごかったですね。直線、ルメールさんのチェルヴィニアと、戸崎さんのステレンボッシュの攻防!
王様:攻防なんてあったっけ? ノーザンファームの第一選択騎手と第二選択騎手が、想定通りに1着、2着しただけだろ。
姫様:そういうこと言わないの! 馬券を買うファンもすごいですよね。桜花賞で13着に大敗したチェルヴィニアがしっかり2番人気になって、その通りに勝っちゃうんだから。
王様:わしなんか、週の前半のコラムで「ステレンボッシュの相手には人気薄を狙う。まずはチェルヴィニア」とか書いちゃったよ。
姫様:チェルヴィニアの桜花賞は直線で大きな不利もあったし、13着という着順は能力負けじゃなかったですもんね。
王様:そうそう。血統的に言えば、母チェッキーノは2016年のオークス2着。父ハービンジャー×母父キングカメハメハの配合は、2017年2着モズカッチャンと同じ。桜花賞の大敗から巻き返したハービンジャー産駒には、2022年3着ナミュールがいた。
姫様:ステレンボッシュの2着は何かありますか。戸崎圭太騎手はこれでエバーブロッサム、ルージュバック、チェッキーノに続き、4度目のオークス2着です。東京芝2400の重賞は【0-6-2-33】。
王様:ダービーも2着が2回だからね。よっぽど東京芝2400のG1に運がないと見るか、これだけ2着が続くのはなんらかの理由があると見るか。
姫様:どっちなんですか?