競馬キャスター・大澤幹朗氏がお届けする、知れば競馬の奥深さがより味わえる連載『競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ』。
今回のテーマは今週末土曜日のジエベレストと英チャンピオンステークスです。
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今週の土曜日は、オーストラリアのロイヤルランドウィック競馬場でジエベレスト(芝1200m)とキングチャールズ3世S(芝1600m)、コーフィールド競馬場ではコーフィールドカップ(芝2400m)とサウザンドギニー(芝1600m、3歳牝馬)が組まれています。
さらに、イギリスのアスコット競馬場では5つのG1レースが行われるブリティッシュチャンピオンズデーの開催もあり、2つの国でG1レースが1日に9レースも行われます。
なかでも注目は、ジエベレストと英チャンピオンステークス(芝2000m)です。
芝レースとしては世界最高額となる賞金総額2000万豪ドル(約22億円)、1着賞金700万豪ドル(約7億7000万円)を誇るスプリントG1のジエベレストには、今年も香港のカーインライジング(セン6/D・ヘイズ)が連覇を狙って参戦します。
2017年に創設され2024年からG1に格付けされているジエベレストは、出走馬がレーティングや登録条件によって決まるのではなく、12ある出走枠(スロット)を保有した人や団体が賞金分配などについて馬主と交渉して出走馬を選定するという特徴を持っています。
香港競馬を施行する香港ジョッキークラブ(HKJC)は、香港とオーストラリアの競馬交流を促進する目的で、オーストラリアのシドニー地区の競馬を開催しているオーストラリアンターフクラブが保有していたスロット(出走枠)を2年間使用する権利を確保し、これによって、カーインライジングが2年連続で出走することになりました。
スプリント王国オーストラリアの名に懸けて簡単には引き下がれない地元の筆頭はテンプテッド(牝4/C・マー)。ゴドルフィンの自家生産によるストリートボス産駒で、去年のジエベレストでカーインライジングと1馬身1/4差の2着に敗れて以降は、G1を含めて重賞5連勝中です。
10/14現在のウィリアムヒルの前売りオッズは、カーインライジング1.4倍に対して、テンプテッドは5.5倍となっています。
25戦全勝という成績を残したオーストラリアの伝説的名牝スプリンターのブラックキャビアが獲得した132ポンドというレーティングを超える135ポンドを獲得し、歴代のスプリンター史上最高のレーティングとなっているカーインライジング。
勝ってG1タイトルの数を節目の10勝目に乗せ、連勝を22に伸ばすことができるのか。春を迎えているオーストラリアでの一戦に要注目です。
一方、英チャンピオンズデーのメインレース・英チャンピオンSは、連覇を狙うカランダガン(セン5/F・グラファール)と、去年は2着だったオンブズマン(牡5/J&T・ゴスデン)の再戦に注目が集まっています。
それぞれ、今年のドバイシーマクラシックとドバイターフの優勝馬でもある2頭。カランダガンはキングジョージで2着、オンブズマンはインターナショナルSで4着と、前走は敗れており、ともに巻き返しの一戦となります。
また、凱旋門賞で2着に好走したばかりのベイシティローラー(牡4/G・スコット)が中1週で出走してくる他、バリードイル陣営からは、今年の仏ダービーとエクリプスSの勝ち馬で、インターナショナルSと愛チャンピオンSで連続3着中のコンスティテューションリバー(牡3/A・オブライエン)が参戦。
さらに、去年の3着馬アルマカム(牡5/E・ウォーカー)、愛チャンピオンSを勝ったホタツェル(牡4/J・ハリントン)など、欧州の中距離王者決定戦に相応しい豪華な顔ぶれです。
なお、10/15現在のウィリアムヒルの前売りオッズは、カランダガン3.0倍、オンブズマン3.5倍、ベイシティローラー5.5倍、コンスティテューションリバー7.0倍、アルマカム8.5倍、ホタツェル15.0倍となっています。
日本でもGIレースが行われる今週末の競馬。土曜日はオーストラリアとイギリスのGIレースにも、ぜひ注目してください。
