プロ馬券師・みねた氏が実践例を交えながら予想理論の金言を伝える『馬券師・みねたの金言』。今回の金言は“ハンデ戦は騎手への意識が希薄になりがち”です。
なお、『競馬放送局』ではみねた氏の厳選勝負レース、重賞予想を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください。
▼今週の重賞ピックアップ
10月18日 京都11R 秋華賞 芝2000m
秋華賞は京都芝2000mで施行。初角となる3コーナーまで約309mで、先行争いにおける内外はあまり気にしなくてよいでしょう。
登録18頭中、前走の通過順位に3番手以内があるのは8頭。先行馬占有率が高いので、その点からは内枠有利といえそうです。
1番人気想定のモンローウォークは4戦4勝でローズSも0.5秒差の圧勝。令和のファインモーションなんて呼び名も聞こえてきますね。3勝目の2勝クラスも0.6秒差の圧倒的な内容で、非常に高い能力の持ち主であることは疑いようがありません。強いて付け入る隙を探すなら、初距離となる2000mでしょうか。とにかくどんなレースをみせてくれるか楽しみな存在です。ただ、想定オッズは2.1倍。推定勝率が50%を超えてくることは想像しにくいので、このオッズで期待値を取るのは難しいでしょう。
2番人気想定はドリームコア。今春のオークス2着馬で、世代のトップグループを形成する1頭です。秋初戦の紫苑Sは3着止まりでしたが、4-4-5-3と脚をためる、“ザ・叩き台”ともいうべき内容。悲観する必要はありません。ここに向けての上積みは大きいでしょう。勝ち星は全て1600mですが、オークスの内容から2000mに不安はありません。想定4.6倍だと期待値が見合うかは微妙ですが、モンローウォークに人気が集中してオッズをもらえるようなら。
紫苑Sを制したマスターソアラが3番人気。7か月の休養明けでの勝利ですから、能力の高さを感じます。差し脚質もいいですね。思えば、新馬戦も9番手からの差し切りで、将来に向けてしっかり英才教育を施されていた印象。今後の活躍も期待できそうです。前哨戦でドリームコアを降していながらの想定8.5倍は悪くないのでは。
ラベルセーヌはここまで4戦3勝。古馬相手に2勝クラスを勝っていれば秋華賞では穴候補に値します。前走の三面川特別は5-4から上がり32.3秒で突き抜ける強い競馬。この馬も新馬戦から差しに構え、4角10番手から2着に0.8秒差をつけるという素晴らしい内容でした。相当強い馬かもしれません。想定オッズは11.4倍。10回に1回以上は勝つ可能性に賭ける価値はありそうです。
ガーネットフレアも前走で2勝クラス勝ち。しかも今回と同じ2000mでのものなので、一層、価値があります。芝では2戦2勝と底をみせておらず、想定12番人気・58.2倍はナメられ過ぎでしょう。また、前走2勝クラス勝ちという点では、ハヤブササキチャンにも穴馬の資格はあります。
エンネは今春にキャリア1戦で臨んだフローラSを2着し、オークスでも4番人気に支持されました。秋初戦のローズSも2着と好発進。モンローウォークに完敗だったことでオッズが甘くなりそうですが、春の実績を思えば想定11.8倍は過小評価でしょう。
ギャラボーグはここまでG1で2着2回。ドリームコア同様、この世代のトップグループを形成する1頭です。G1で真価を発揮するタイプなので、想定6番人気・14.5倍は甘く映りますし、2着付けもひとつの手かもしれません。タイプ的に内枠の後押しが欲しいところ。
スマートプリエールはフラワーCで高額的中をもたらしてくれた思い入れのある馬。ローズSはモンローウォークからは離されたものの2着とは0.6秒差と悪くありません。モンローウォークを評価するのであれば、その際の穴馬候補としてマークしておきたい存在です。
なお、枠順確定後の最終結論および買い目は『競馬放送局』をご覧ください。
▼みねたの金言254
ハンデ戦は騎手への意識が希薄になりがち
★ピックアップレース★
9月12日 阪神11R チャレンジC 芝2000m 良
◎7ジーティーアダマン
穴○5ピースワンデュック
穴▲12レーゼドラマ
△8カラマティアノス
☆9マテンロウゲイル
☆11マリアイリダータ
注3センツブラッド
注15ジョバンニ

―前回に引き続き、9月12日に行われたチャレンジCを取り上げます。注→△→◎の決着で、3連複は168.4倍の万馬券を的中。前回は主に◎ジーティーアダマンの根拠について、「人気の落ちどころ」という観点からお話ししていただきました。
みねた)昇級初戦で1番人気3着、続く小倉記念で3番人気6着と、ファンが「重賞では少し足りないよね」と感じるタイミングがこのチャレンジカップだったということですね。
―そして1、2着だったジョバンニとカラマティアノスも前走1番人気から、今回は3番人気、9番人気と、まさに「人気の落ちどころ」でしたね。
みねた)人気“だけ”をみていても、期待値のある馬券は選べると思いますよ。例えば過去2走に1番人気に支持されていたのは、このレースの上位3頭以外だとジーテイーダーリン、ピースワンデュック、マリアイリダータ、グランヴィノスの4頭なのですが、ジーテイーダーリンは2走前1番人気14着→前走7番人気1着、ピースワンデュックは2走前1番人気14着→前走9番人気3着と既に波乱を演出していました。
―まさに人気が落ちたタイミングで激走していますね。今回、馬券外だったマリアイリダータやグランヴィノスの次走以降にも注目しておきます。
みねた)それにしても今回のカラマティアノスは甘かったですね。私はAIの判定も加味した結果、◎ジーティーアダマンになりましたが、「人間みねた」としての予想であれば、◎カラマティアノスに行き着いたと思います。
―4走前のG3中山金杯が7番人気1着で、続くG2中山記念が4番人気2着。そしてG3エプソムCが3番人気6着で、前走の七夕賞が1番人気7着。
みねた)既に重賞を勝っていて、G2でも馬券絡みを果たしています。エプソムCは6着とはいえ0.3秒差でした。七夕賞は7着とはいえ、8-7-7-10という道中の通過順位で、金言27「位置取りを下げながら巻き返した馬」に当てはまっています。つまりスムーズさを欠いたということですね。けっして力負けではないのに、この敗戦が嫌われたのか、今回は9番人気に急落。ジーティーアダマン以上の「人気落ち」でした。
―ファンは、同じハンデ戦の七夕賞が58キロでの敗戦だったので、恵まれていないと判断したのかもしれませんね。ただ、ルメール騎手への乗り替わりでもあったので、振り返ってみたら「9番人気はないよね」とは思いました。
みねた)ハンデ戦というのがひとつの鍵だったかもしれませんね。確かに普通はルメール騎手が乗っていたら、その馬はどうしたって注目を浴びて人気になりますが、このレースはそうではなかった。ハンデ戦ということでレースの格自体がナメられたという側面はありそうです。
―なんとなくわかります。自分も、ダービーではルメール騎手が選んだとか、ルメール騎手が乗っているということを気にしますが、その後の目黒記念ではそこまで気にしていないような気がします。
みねた)もともと、全ての馬が横一線でゴールすることを目指しているのがハンデ戦ですから、出走馬に買い材料のありそうな馬が多くなる。実際、このレースも期待値のありそうな馬は多かったですから。その結果、「ルメール騎乗」があまり意識されなかったのかもしれません。なんなら、普段は「ルメールは怖いけど、こんなに人気しているなら買えない」と言っている人が「ルメールなのに、こんなに人気がないなら弱いのだろう」となっていた、までありそうです。
―松山弘平騎手→C.ルメール騎手→岩田望来騎手というのは、今年のリーディングのTOP3ですからね。レース後に「この3人の決着で3連複168.4倍か!」という声は耳にしました。
みねた)ハンデ戦だと騎手というファクターが薄められる可能性がある、というのは頭に入れておいてもいいかもしれません。いずれにせよ、このレースのカラマティアノスの9番人気・18.5倍は美味し過ぎたので、オッズをチェックしていた人なら買えたはず。仮に私の予想が無印だったとしても、買い目に加えてくださいね。
