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競馬オタク・坂上明大の南関競馬予想
2024/01/02 (火)

川崎マイラーズ/競馬オタク・坂上明大の南関競馬予想

YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。

※新連載『競馬オタク・坂上明大の南関競馬予想』リリースのお知らせ



~川崎競馬が内先行有利になりやすい理由~

川崎競馬場は1周距離が1200mで、南関東競馬では浦和競馬場と並ぶ最も小ぶりな競馬場。ただし、直線距離は400m、4角からゴールまでも300mあり、これは船橋競馬場の直線(直線距離362m、ゴールまで308m)と同程度の長さです。

逆に言えば、コーナー区間の距離は短く、“小回り”という表現が最も当てはまるのが川崎競馬場といえるのではないでしょうか。

そのため、川崎競馬場では3~4角でのマクリが決まりづらく、無理してマクッていくと直線での末脚が鈍ってしまいます。それに対して先行馬は直線を向いてからギアを入れ替えるため、川崎マイラーズのレースラップからも分かる通り、ラスト1Fが最速ラップになりやすいコースともいえるでしょう。

内・先行有利といわれる所以はこのレース展開にあり、物凄い勢いで上がってきた差し馬が先行馬に突き放されてしまう光景は、川崎競馬場特有のコース設計が生み出しています。

ただ、川崎1600mは川崎競馬場の中では最もスタートから1角までの距離が長いため、先行争いが激化すると2023年のようなラスト1F14秒台というバテバテの展開になってしまいます。出走メンバーと枠の並びには注意が必要です。

◆川崎マイラーズのレースラップ
2019年:12.5-11.2-12.2-13.4-11.9-13.1-13.6-12.5

2020年:12.5-10.9-12.0-13.2-12.1-12.6-13.5-13.1

2021年:12.2-10.7-12.2-13.2-11.9-12.8-13.6-12.9

2022年:12.2-11.5-12.5-13.4-11.4-12.5-13.7-13.6

2023年:12.1-11.6-12.5-13.6-12.3-12.7-13.4-14.2


~Nureyev≒Sadler's Wellsの総合力~

血統面ではNureyev≒Sadler's Wellsが大活躍。過去5年の3着内馬のべ15頭中10頭が同血脈を内包しており、キャプテンキング(父ファスリエフ)、グレンツェント(母父Kingmambo)、ファルコンビーク(父スマートファルコン)という3頭の複数回好走馬も輩出しています。

Nureyev≒Sadler's WellsはNantallahのパワー、ForliのLady Juror的持続力、Mahmoud≒Mumtaz BegumのMumtaz Mahal的スピードや瞬発力、Hyperionのスタミナ、と弱点の少ないオールラウンド血統で、特にNureyevにおいては世界各国で芝とダートを問わず、スプリンターから凱旋門賞馬まで多様な活躍馬を輩出しました。

Royal Charger系やNasrullah系の日本の主流種牡馬との比較では瞬発力に劣るため、日本においてはパワーや機動力、持続力などが表面化することが多いですが、その特徴が川崎競馬場では大きな強みとなっています。

さらに、キャプテンキング、リッカルド、ファルコンビーク、アイウォールの4頭はRobertoの血も合わせて内包。Nureyev≒Sadler's Wells+Robertoは立ち肩の機動力型に出やすい組み合わせであるため、両血脈を併せ持つ馬には特に注目したいところです。

◆Nureyev≒Sadler's Wells
2019年1着キャプテンキング:父ファスリエフ

2020年1着グレンツェント:母父Kingmambo、2着リッカルド:母父オペラハウス、3着キャプテンキング:父ファスリエフ

2021年2着ワークアンドラブ:母父Medaglia d'Oro、3着ファルコンビーク:父スマートファルコン

2022年1着ファルコンビーク:父スマートファルコン、3着グレンツェント:母父Kingmambo

2023年1着アイウォール:父エスポワールシチー、2着スワーヴアラミス:母父Sligo Bay


~LyphardやDanzigのFair Trial的機動力~

その他では、LyphardやDanzigといった機動力型の血統も多くの活躍馬を輩出しています。これらはFair TrialというLady Juror直仔の血を内包しており、これはNureyev≒Sadler's Wellsが母方に持つ血でもあります。

50年以上前に生まれた競走馬であるため、キタサンブラックやジェンティルドンナのようにダート路線においても同血脈を増幅する仕掛けは必要ですが、現在でも小回り適性を上げる有効な配合パターンであることは変わりありません。ちなみに、グレンツェントの父ネオユニヴァースはその母ポインテッドパスがFair Trialの7×5を持つ機動力型血統でした。

◆Lyphard
2020年1着グレンツェント:母母母父Lyphard

2022年3着グレンツェント:母母母父Lyphard

2023年2着スワーヴアラミス:父ハーツクライ

◆Danzig
2019年3着クリスタルシルバー:母父アジュディケーティング

2022年2着ゴールドホイヤー:母父ピルサドスキー

2023年3着デュードヴァン:父デクラレーションオブウォー


【川崎マイラーズの最終見解】

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坂上明大 近影

坂上明大

1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」、「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。

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