YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは8/14(水)の大井・黒潮盃。発走時刻は20時10分です。
~4年連続逃げ馬が激走!~
1~2着馬にジャパンダートクラシックの優先出走権が付与される黒潮盃。舞台は大井ダ1800m、同コースで行われる雲取賞や羽田盃と同じく先行馬から穴馬が多数誕生している重賞です。
もちろん、直線の長い外回りコースらしくペース次第では後方待機勢にもチャンスのあるレースですが、スタートから1角までが300mと短めのため、比較的早めに先行争いが収まりやすいのが大井ダ1800m戦の特徴。2020年以降の4年間は毎年逃げ馬が穴を開けており、今年も先行馬、特に逃げ馬に要注意の一戦です。
◆人気薄好走馬(単勝オッズ10倍以上)の初角番手
2015年2着タケルオウジ:初角3番手
2016年3着マテリアメディカ:初角11番手
2017年2着カンムル:初角9番手
2017年3着ソッサスブレイ:初角12番手
2018年3着ミスマンマミーア:初角14番手
2020年1着インペリシャブル:初角4番手
2020年3着ファルコンウィング:初角1番手
2021年3着ノートウォージー:初角1番手
2022年1着エスポワールガイ:初角1番手
2023年3着ウインドフレイバー:初角1番手
~欧州血統の成長力に注目!~
血統面では欧州血統の成長力に注目。春に間に合わなかった晩成血統馬たちが力をつけ、春の実績を覆すのが黒潮盃というレースであり、特に人気薄好走馬の配合にはNureyev≒Sadler's Wellsを中心とするSpecial血脈のインブリードが目立ちます。
◆Nureyev≒Sadler's Wells etc.
2017年3着ソッサスブレイ:Sadler's Wells≒Numberの3×4
2020年1着インペリシャブル:Nureyev≒Fairy Kingの4×4
2020年3着ファルコンウィング:母Number≒Nureyevの2×4
2022年1着エスポワールガイ:Nureyevの4×3
また、成長力に富むブライアンズタイムの活躍も目立ち、過去10年の勝ち馬のうち半数の5頭がブライアンズタイムの血を内包。特に2018~22年の5年間は5勝2着1回3着1回という圧倒的な存在感を示しており、2020年1着馬インペリシャブルや2022年1着馬エスポワールガイのようにSpecial血脈を併せ持つ形がベストの配合パターンといえそうです。
◆ブライアンズタイム
2014年3着ヴァイスヴァーサ:父ブライアンズタイム
2015年2着タケルオウジ:母父タニノギムレット
2018年1着クロスケ:母父ブライアンズタイム
2018年3着ミスマンマミーア:父タニノギムレット
2019年1着リンノレジェンド:母母父ブライアンズタイム
2020年1着インペリシャブル:父エスポワールシチー
2021年1着ジョエル:父トーセンブライト
2021年2着パストーソ:父フリオーソ
2022年1着エスポワールガイ:父エスポワールシチー
【黒潮盃の最終見解】