YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは9/11(水)の大井・アフター5スター賞。発走時刻は20時10分です。
~馬体重500kg以上の大型馬が強い!~
優勝馬にJpnII・東京盃への優先出走権が付与されるアフター5スター賞。交流重賞を除く南関東重賞では唯一のダート1200m重賞で、南関東のトップスプリンターが集結するハイレベルな短距離重賞です。
注目は馬体重。過去10年の3着内馬30頭中20頭は馬体重500キロ以上の大型馬。全出走頭数中の半数以下しかいない出走比率を考えれば、非常に優秀な好走率。トップスプリンターらしい筋骨隆々の大型馬から狙うのがセオリーといえそうです。
~サウスヴィグラスが大活躍!~
血統面では、ダートの短距離戦らしくサウスヴィグラスなどの北米スピード血統の活躍が目立ちます。
生産段階からダート短距離馬をつくろうとする日本の生産者は非常に少ないため、サンデーサイレンス系の層の厚さには敵わないのが日本のダート短距離路線の現状。そのため、アフター5スター賞でもサンデーサイレンス持ちの好走馬は多いですが、フォーティナイナーやStorm Cat、Deputy Minister、ノーザンテーストなどの北米血統からのスピード強化が重要であることは間違いありません。
アフター5スター賞ではキャンドルグラス(2018年3着→2019年2着→2020年2着)とサブノジュニア(2019年3着→2020年1着→2021年3着)という3年連続好走馬を2頭輩出。さらに、2016年3着馬マリカ(7番人気)、2022年2着カプリフレイバー(7番人気)、2022年3着クルセイズスピリツ(10番人気)はいずれも人気薄の好走馬で、やはりダート短距離重賞では最重要血統のひとつといえるでしょう。
◆サウスヴィグラス
2016年3着マリカ:父サウスヴィグラス
2018年3着キャンドルグラス:父サウスヴィグラス
2019年2着キャンドルグラス:父サウスヴィグラス
2019年3着サブノジュニア:父サウスヴィグラス
2020年1着サブノジュニア:父サウスヴィグラス
2020年2着キャンドルグラス:父サウスヴィグラス
2021年3着サブノジュニア:父サウスヴィグラス
2022年2着カプリフレイバー:父サウスヴィグラス
2022年3着クルセイズスピリツ:父サウスヴィグラス
【アフター5スター賞の最終見解】