─第23回「距離適性はローテで変わる!」のなかでグランアレグリアの話が出ましたが、あのときに聞いたとおりに天皇賞秋は3着に走って、短縮ローテで迎えたマイルCSで有終の美を飾りました。双馬さんもネットケイバで公開したマイルCS予想では3連単2点買い(12→3、13→3、13)で仕留められたと聞きましたが?
双馬) そうですね。グランアレグリアは全ての条件が好転する絶好のローテでした。一番強い馬が一番良いローテで出てくるんですから1着は決まりです。
シュネルマイスターも毎日王冠では得意と言えない延長ローテで強い競馬をして勝ちました。ベストの短縮ローテで出てくるなら馬券対象を外れることは考えにくいですよね。
本命はダノンザキッドにしました。ダノンザキッドの母父はダンシリ。ハービンジャーの父と言えばわかりやすいですかね。ダンシリは延長が得意なクセを強く持った種牡馬です。ダノンザキッドはその影響で延長が得意なクセを持っています。だから、前走に短縮ローテで初マイルというのは負けて当然です。前走よりも楽な同距離ローテで、先行馬も少なく前走よりも追走が楽になる可能性が高い今回は好勝負できると考えて本命にしました。
─皐月賞と富士Sを見て“終わった馬”と判断しなかったのですね。
双馬) 延長ローテが得意な馬と理解していればその考えにはならないです。皐月賞は弥生賞より1000m通過が2秒以上速いペースを先行する競馬でしたし、富士Sは苦手の距離短縮で初マイル。敗因が分かっていれば何も問題ないです。以前にも話したように馬はなかなか終わらないですから。むしろ弥生賞の内容見てもシュネルマイスターになら逆転可能なのではと期待していました。
─グランアレグリアに続いて、今週はコントレイルの引退レースになりますが、以前「コントレイルの成長が止まった」みたいな話をしていましたよね(第24回参照)。詳しく聞かせてもらっていいですか?
双馬) わかりました。順を追って説明します。
【第27回】コントレイルを軽視する! その理由とは!? /双馬毅の“ローテ×血統”錬金術
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双馬毅
2008年春から某キャッシングの5万円を原資に馬券生活をスタート。今井雅宏、亀谷敬正の熱心な読者でもあり、「彼らの理論を読めば、年に2000万は楽に勝てる」を実証した人物でもある。ここ数年は1000万単位で勝つ年もザラとなっている。サイト『競馬放送局』にて週末の勝負予想を公開中。