『田端到・加藤栄の種牡馬事典』で知られる田端到氏が、馬券術の入門から応用まで競馬予想の考え方・コツを伝授する『王様・田端到の「名馬に学ぶ馬券術」』。
今回のテーマも前回に引き続き「クラス分けの考え方」です。ぜひお楽しみください!
前回は、1年のスケジュールの中でクラス編成に不平等が生まれたり、3歳馬の優位なクラスができるという考え方を紹介しました。これを補足しつつ、応用していきます。
注目するのは「クラスとクラスの差」です。
例えば1勝クラスと2勝クラスの間には当然、能力の差がありますが、その差は1年のスケジュールの中でどう変化していくのか。クラスの差が大きい時期もあれば、小さい時期もある。こういう構造的な仕組みは、一度理解しておけば何年も何十年も使える馬券術になるのに、きちんと説明する人も、それを把握している人も少ない分野のように思います。
クラスの差を測るための指標として「連勝」や「格上げ初戦」に注目します。下のクラスを勝ち上がった馬たちの次走、格上げ初戦の成績を調べれば、おおまかなクラスの差がわかり、1年のスケジュールの中でのクラスのレベル差の推移がわかる。
2勝クラスと3勝クラスの壁は、1年でどう変化するのか。2勝クラスで1着した馬の次走「3勝クラス」の成績を芝とダートに分け、月別に調べました。表が大きすぎるため、6月から12月分の掲載にします。集計期間は2018年から2022年の5年間。