『田端到・加藤栄の種牡馬事典』で知られる田端到氏が、馬券術の入門から応用まで競馬予想の考え方・コツを伝授する『王様・田端到の「名馬に学ぶ馬券術」』。
今回のテーマは馬券予想において重視すべきファクターの1つ「当該競馬場成績」です。ぜひお楽しみください!
競馬予想の基本は各馬の「能力」と「適性」を把握すること。
これがプロの馬券師なら、1週間かけて、ひとつのレースの全出走馬を検討する時間もあるでしょうが、一般的な競馬ファンはそこまでやる必要はありません。まずは最低限の、もっとも重視するべきファクターから順に見ていきます。
最重要項目を3つあげます。
(1)各馬の当該競馬場成績
(2)各馬の当該距離成績
(3)各馬のクラス別成績
この3つが、最初に見るべき項目です。(1)と(2)は「適性」をつかむファクター。(3)は「能力」をつかむファクターです。
(1)の「当該競馬場成績」とは、今回が東京競馬場の芝レースなら、これまでの「東京芝成績」を指します。今回が阪神のダートのレースなら、これまでの「阪神ダート成績」を指します。
(2)の「当該距離成績」とは、今回が芝2000mのレースなら、これまでの「芝2000mの成績」を指します。今回がダート1200mのレースなら、これまでの「ダート1200mの成績」を指します。
(3)の「クラス別成績」とは、今回が3勝クラスのレースなら、これまでの「3勝クラスの成績」を中心に、「2勝クラスの成績」や「オープンクラスの成績」も含みます。
馬券の検討には人それぞれ、競馬(ネット)新聞を使う人もいれば、スポーツ新聞の人も、競馬ソフトの人もいるでしょう。私はTARGETという競馬ソフトを使用しているので、それを例に説明します。
下は先週の中京記念の出馬表です。このソフトは自分が表示したい項目をカスタマイズできる機能があり、これは各馬の「芝1600m成績」と「中京・芝成績」を表示した画面です。