『田端到・加藤栄の種牡馬事典』で知られる田端到氏が、馬券術の入門から応用まで競馬予想の考え方・コツを伝授する『王様・田端到の「名馬に学ぶ馬券術」』。
今回のテーマは「当日の馬場傾向」です。ぜひお楽しみください!
予想をする際の手順として、まず過去の戦歴から出走各馬の「適性」を調べる。出走各馬の「走力」をはかる。ここまでを6回かけて説明してきました。この時点で予想の8割か9割は終わったようなものです。
続いてやるべき作業は、レースの展開を読むことです。展開を読むには、
(1)当日の馬場が、前の馬に有利なのか、後ろの馬に有利なのか。内の馬に有利なのか、外の馬に有利なのか。
(2)そのレースで逃げそうな馬はどれか。逃げ先行馬は多いか、少ないか。ペースは速くなりそうか、遅くなりそうか。
このふたつを考える必要があります。今回は(1)の「当日の馬場傾向」の確認の仕方について説明します。
確認方法は簡単です。その日のレース、または前日のレースで、先行した馬が好走しているか、後ろに付けた差し馬が好走しているか、レース結果を見ればいい。初心者の場合、午前中の馬券を買うことは少ないでしょうから、午後のレースを検討する前に、午前のレース結果を確認すればいいのです。
ちょうど先週の競馬はこれを説明するのにピッタリでした。ローカルの最終週というのは馬場が使い込まれた後のため、前の馬が有利か、後ろの馬が有利か、明確な傾向が出やすいためです。
9月2日の札幌。芝レースの逃げ馬の成績はどうだったか、並べてみます。札幌2歳Sの日です。