『田端到・加藤栄の種牡馬事典』で知られる田端到氏が、馬券術の入門から応用まで競馬予想の考え方・コツを伝授する『王様・田端到の「名馬に学ぶ馬券術」』。
今回のテーマは「同じ父系を絞って買う馬券術」です。ぜひお楽しみください!
スプリンターズSと凱旋門賞が終わり、このタイミングで取り上げたい馬券術があります。それは「同じ父系を買う血統馬券術」です。
こう書いた時点でわかる人はわかると思いますが、実例から示します。
▼凱旋門賞
1着エースインパクト・父の父フランケル
2着ウエストオーバー・父フランケル
3着オネスト・父フランケル
これは亀谷サロンの読者なら、認識している人のほうが多いでしょう。もともと凱旋門賞はガリレオの血を持つ馬が強いレースでしたが、今年は例年より軽い馬場になり、ガリレオの産駒で、ガリレオよりスピードに優れた種牡馬フランケルの父系が1着から3着まで独占しました。
同じ父の産駒は適性が近いから、馬券に絡むときは一緒に絡むという考え方を前提にすると、「軸がフランケル産駒なら、相手もフランケル系にしよう」という決め打ちの絞り方ができるようになります。
もちろん個々の馬の適性は全部違いますから、血統だけで決めつけてはいけないのですが、馬券の点数を絞りたいときには有効な考え方になります。
スプリンターズSはどうだったか。
▼スプリンターズS
1着ママコチャ・ノーザンダンサー系
2着マッドクール・ノーザンダンサー系
こちらも同じ父系のワンツーです。「おいおい、ノーザンダンサーって1960年代の馬なのに、今どきノーザンダンサー系というまとめ方は無理があるだろう!」という指摘もあるでしょう。